入試改革で市場拡大、大学入試関連サービスの「百年育才」が香港でIPOへ

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大学入試出願をマンツーマンでサポートする「百年育才(Bainianyucai)」が、2019年に香港でIPOする準備に入り、2020年にはメインボードに上場する計画であることを明らかにした。

2012年に設立された百年育才は、キャリアデザインの観点から、大学入試・進学をサポートしている。主なサービスは大学入試出願のマンツーマンサポートや推薦入試への出願、香港・マカオ・台湾の大学への出願、芸術系大学への出願指導などで、自社開発のオンライン点数評価システムを活用してサービスを提供している。2017年には「真格基金(Zhen Fund)」傘下の「真格教育基金」から戦略的投資を受けた。

百年育才は当初、地元の個人向けにオフラインでサービスを提供していた。2016年には全国へ進出し始め、複合型のビジネスモデルを取り入れて、約3年後には全国市場の開拓をほぼ完了した。現在は、全国300か所以上の都市にサービスセンターを配置している。

創業者の金泰雄氏によれば、最近の大学入試制度改革の影響で、志望校を選択して出願することが一層難しくなったという。これまで判断材料となっていた過去の合格最低点のデータが、入試改革によって参考価値を失い、受験生が自分の状況に照らして判断するしかなくなったからだ。

この大きな改革により、百年育才のユーザーにも変化がみられている。入試改革前はユーザーの大部分が高校三年生で、入試対策と入試後の出願指導にニーズがあったのに対して、改革後のユーザーには高校一年生や二年生が増えて、自分に合った科目の選択から学業+キャリアデザインまでニーズの幅が広がった。市場も拡大しつつあり、ユーザーの数は年間950万~1000万人(高校三年生)から4500万人(高校一、二年生)へと大きく増加した。

多くの人にとって大学入試は一生に一度の勝負であり、それだけに失敗したくないという思いが強い。親も出費をいとわない。2018年に百年育才の有料マンツーマン・サービスを利用したユーザーは10万人に上った。現在市場をリードしている同社は、今後運営効率を高めて、サプライチェーンの上流下流にまで勢力を拡大することで、さらに大きな成長を見込んでいる。

大学入試出願サポートの客単価は約1万元(約16万円)、それ以外の推薦入試などのサービスは約3万元(約48万円)だ。現在、市場には完全オンライン型の出願サポートシステムが出現しており、こちらは客単価が300元(約4800円)前後と廉価な上に、オンラインですぐに結果が出るため、学生は短時間に大量のデータを収集できる。。

これに対して金泰雄氏は「従来のサービスの50%はシステムでまかなえる」としつつも、「キャリアデザインや学習計画は個々に合わせたきめ細かい対応が必要になるため、完全に講師に取って代わることはできない」と指摘。さらに、「オンラインは集客には有利だが、利益を出すには時間がかかる」とも語っている。

百年育才は、香港メインボード上場前に新シリーズで5000万元(約8億円)を調達する予定。金泰雄氏によれば、同社は「入試改革後の教育産業に対応できる体制を整えており、詳細は2019年中に順を追って明らかにする」としている。
(翻訳・畠中裕子)

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