中国でリチウム塩価格高騰、関連企業は産業チェーンへの布石急ぐ

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中国でリチウム塩価格高騰、関連企業は産業チェーンへの布石急ぐ

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【新華社北京3月14日】中国市場でリチウム塩製品の価格が高騰し、一部の品目は年初来の上昇幅が100%を超えた。中国の商品情報サイト、百川盈孚のデータによると、9日の水酸化リチウム価格は、前日比2.16%上昇、年初比105.26%上昇の1トン当たり47万1916元(1元=約19円)で、電池向け炭酸リチウムは前日比0.19%上昇、年初比82.86%上昇の1トン当たり51万6470元となった。リン酸鉄リチウムやコバルト酸リチウムなどの価格も年初比で大幅に上昇している。

中長期的な価格動向を見ると、一部のリチウム塩製品の価格は20年下半期(7~12月)からすでに上昇し始めている。電池向け炭酸リチウムを例に挙げると、20年9月初めの1トン当たり4万44元から20年末には5万3835元となり、21年末には28万2436元まで高騰した。

華安証券は、需給矛盾がリチウム価格の高止まりを支えており、川上企業に大幅な増収をもたらしたと分析。海外の鉱山や塩湖、国内のリチウム資源開発などによるリチウム供給量はいずれも予想を下回った一方、リチウム市場の需要構造改善や、新エネルギー産業の発展による確かな需要、リチウム資源開発の難度と進捗状況が川下の需要増のペースと規模に間に合わないことが見られる。

関連上場企業もリチウム塩産業チェーンへの布石を積極的に進めている。鉱産資源大手の中鉱資源集団はこのほど、傘下の江西春鵬鋰業を通じて10億元を投じ、年産3万5千トンの高純度リチウム塩プロジェクトを建設すると発表した。主に電池向けの炭酸リチウムや水酸化リチウムを生産し、副産物として硫酸ナトリウム(無水)が得られる。

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