人民元建て国債がブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスに正式採用され、世界四大発行通貨入り

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人民元建て国債がブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスに正式採用され、世界四大発行通貨入り

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1月30日(現地時間)、ブルームバーグは、中国人民元建ての国債と政策銀行債をブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスに正式採用すると発表した。今年4月から20カ月かけて段階的に債券を追加していく。人民元建て債券は同インデックス上で米ドル、ユーロ、日本円に次ぐ4番目に大きな発行通貨となる。

ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスは、FTSE世界国債インデックス(WGBI、前シティ世界国債インデックス)、JPモルガンGBI-EMグローバル・ディバーシファイドと並ぶ3大世界債券指数だ。

米国10年債券の推移(国際金融関連ニュースサイト「Investing.com」より)

2018年9月、米国債の利回りが大きく上昇を続け、市場でもリスク回避の傾向が濃厚となった。多くの海外投資家が米ドルを避ける一方、中国経済の発展を見込んで人民元建ての債券に流れた。ブルームバーグによれば、中国は現在、世界第3位の債券市場となっているという。

中国人民銀行(中央銀)は先月31日、公式サイト上に「世界の主要債券指数に人民元建て国債が正式採用されたことは、中国の金融市場が対外開放でさらなる進展を遂げたこと、海外の投資家による人民元建て資産への需要の高まりに対応できる状況がより整ったことを意味する」と掲載した。

ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合インデックスへの採用を受けて、中国の債券市場は2500億ドル(約27兆5000億円)以上の資金を取り込むことになるとブルームバーグは推算する。

今回の人民元建て債券の採用は2018年3月時点でほぼ確定しており、当時のブルームバーグ報道では「正式採用にあたっては、中国の中央銀行と財務部との連携が必要だ」としていた。

同年8月30日、中国国務院常務会議は「海外投資機関が中国国内の債券市場で得た債券利子に関して、3年以内は企業所得税と増値税(VAT。日本の消費税に相当)の課税対象外とする」との通知を公布した。続く11月22日には、財政部と税務総局が共同で「海外投資機関が国内で得た債券利子に関する免税措置の細則」を明示した。

さらに今年1月28日、S&Pグローバル・レーティングは、中国国内債券市場における信用格付け機関の運営を正式に許可された。

こうした流れを受けて、人民元建て債券市場が世界の投資家に開かれたと評価されたようだ。

人民元建て債券の追加が完了すれば、人民元建て債券は、53兆7300億ドル(約5900兆円)規模のインデックス時価総額(今年1月24日付)の6.03%を占めることになる。

また、中国人民銀行の2018年末時点のデータでは、中国の債券市場は86兆元(約1400兆円)規模に達しており、うち海外投資機関の持ち分は前年比46%増の1兆8000億元(約29兆円)となっている。
(翻訳・愛玉)

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