カフェ、ジム、ホテル…「空間を運ぶ」スケボー型EV車台 PIX Movingが開発

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カフェ、ジム、ホテル…「空間を運ぶ」スケボー型EV車台 PIX Movingが開発

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スケートボード型のEV(電気自動車)向け汎用プラットフォームを開発する「PIX Moving」がこのほど、シリーズA+で1億元(数20億円)近くを2021年12月末に調達していたことを公表した。資金はスケートボード型プラットフォームの大量納入に向けた生産規模の拡大、またロボバス(無人運転小型バス)や環境衛生インテリジェント車両など完成車の量産化推進に充てられる。

PIX Movingは2017年設立、スケートボード型プラットフォームやインテリジェントカーを製造する企業だ。イタリア、フランス、米国、インド、日本など世界6カ国から150人近いエンジニアを招き、北京、上海、深圳、米シリコンバレー、イタリアのトリノなどにR&Dセンターを持つ。

これまでにプレシリーズAで「勘設股份」から、エンジェルラウンドで米VC「SOSV」から資金を調達した。今回の資金調達で、商用車と特殊車両の2分野で自動運転車の量産を正式に開始し、エンジニアをさらに拡充する。

PIX Movingの創業者兼CEOの喩川氏はクロスオーバーに活動する建築家で、都市建設という観点から、自動運転の本質を都市のクラスに応じたサービスロボットと捉えたという。

そこでPIX Moving設立の際に「移動する空間」というコンセプトを打ち出した。例えば、レストラン、小売店、フィットネスジム、ホテル、カフェといった都市の空間を自動運転プラットフォームに搭載して、シェア、移動、レイアウト、連携を可能にするとの考え方だ。

「かつて自動車が馬車に取って代わったように、自動運転技術によって都市の形態や構造にパラダイムシフトが起きている。最大の変化は都市そのものの姿だ」と喩川CEOは語る。

PIX Movingは自動運転の機能を備えたスケートボード型プラットフォームの研究開発、製造を足がかりに業界に参入した。

米EV大手テスラの最大のライバルと呼ばれる「Rivian Automotive」も、スケートボード型プラットフォームを採用している。スケートボード型プラットフォームは、バッテリー、駆動システム、サスペンションなどの部品をシャシーに組み込んだもので、異なる車種を簡単に製造できるだけでなく、他の自動車メーカーへの提供も可能だ。

喩川CEOは「PIX Movingが単にプラットフォームを製造するだけでなく、これを利用して完成車を製造するという点でRivianに似ている。Rivianと同じようなホイール型ロボットフレームを採用しており、快適さ、操作性、機動性などの点でこれまでのフレームよりも優れている。PIX Movingのプラットフォームを使えば、新しい車種の開発期間は5、6割短縮できる」とする。

商業化という面では、現在の売上は主力商品であるプラットフォームや完成車に頼っているが、自動運転ソフトウエアも利益をあげていることから、完成車の販売が増えれば、いずれソフトウエアの売上高も拡大すると喩川CEOはみている。

完成車ではすでに無人運転のロボバスを発表している。2022年第3四半期頃に無人運転清掃車「CityBot」を、第4四半期に商用車を発表する予定だ。

PIX Movingの第二世代スケートボード型プラットフォームを使用したロボバスは、中国、スペイン、ドイツなどから発注があり、22年第3四半期に正式に量産開始の見込みだ。

また、米国でハンドルなど手動操作装置を持たない自動運転車を認める新たな規則が公表され、これに対応する車種の販売量が拡大することが見込まれることから、PIX Movingは今後1-2年のうちに世界で1000台の納車を計画していることを明らかにしている。

環境衛生分野では「福龍馬集団(Fulongma Group)」と22年1月に独占的な戦略提携を結ぶことで合意した。清掃、ゴミ運搬、集塵、補修、除草といった用途に限定することなく、都市の環境管理向けのインテリジェントサービスロボットを共同で開発し、まず福龍馬集団が全国20省、約80の区や県で使用を開始する。

このほか「貴州航天成功自動車」とも提携する。同社が生産設備を提供して製造を担当、PIX Movingは商用車用スケートボード型プラットフォーム、スマート運転とAIアルゴリズムを中心とする製品設計と製造技術を提供する。共同で1.8-6トンの範囲で純電動スマート軽貨物車、小型バスなどを開発、生産する。

さらに、PIX Movingは排気量1000cc以下のA00クラス乗用車に向けたスケートボード型プラットフォームを開発しており、23年に完成車の納品にこぎ着けたいとしている。

(翻訳・36Kr編集部)

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