ゲーム実況配信「虎牙」CEO董栄杰氏 5G時代のライブ配信について語る

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ゲーム実況などのライブ配信プラットフォーム「虎牙直播(Huya)」が1月25日に広州でカンファレンスを開催し、CEOの董栄杰氏がライブ配信業界の将来と同社の戦略について講演した。

虎牙直播は、「YY遊戯直播」として設立され、2018年5月ニューヨーク証券取引所に上場した。前四半期の売上高は12億7700万元(約204億円)に達し、5680万元(約9億円)の純利益を上げた。 2018年の月間アクティブユーザーは1億人を超えている。

虎牙直播CEO董栄杰氏

董栄杰氏の講演の概要は以下の通り。

ライブ配信の技術革新

技術が進歩するにつれて、単位時間当たりに送信される情報の密度が急速に高まっている。5Gになると、通信量は4Gの数十倍になる。

ライブ配信は5G時代の最高のアプリケーションだ。今後5~10年で、ライブ配信が写真、音声、ビデオよりも先進的なビジネスモデルになることは明らかだ。

5G以前は、オンラインでできることはエンターテイメントだけだった。ライブ配信が何かの生産に使われることはめったにない。現在のネットワーク速度と遅延性では難しいが、5G時代には遠隔手術も技術的には問題なくできるようになる。人類史上初めて、通信による遠隔生産が行えるようになり、社会に大きな影響を与えるだろう。

ライブ配信は歌やダンス、ゲームだけのものではなくなる。5Gによって、ライブ配信が実世界に真に浸透していくことになる。

ゲームとeスポーツ

2019年、虎牙直播の一つ目の戦略は国内での主導的地位を確立し維持することだ。虎牙直播の収益力は業界最高であり、将来的には現金資産をより多くの非現金資産に変えて事業の成長を促進していきたい。

我々はeスポーツを非常に重視している。2019年にはeスポーツを組織上独立させる予定で、すでにeスポーツ会社を設立した。今後は、トーナメント、クラブ、コンテンツ加工、自社開催イベントなどにも取り組んでいく。

ニュースによると、中国のゲームユーザー数は6億人、MAU(月間アクティブユーザー)は3億人、中国ゲーム業界の昨年の売上高は2100億元(約3兆4千億円)だったという。虎牙のMAUは現在1億人を超えており、中国ゲームユーザーの3分の1を占めているが、ゲーム広告収入は2100億元の約0.1%に過ぎない。これはゲームのライブ配信がその価値に見合うだけの収益を得ていないことを示している。つまり、今後の私たちのチャンスは非常に大きいということだ。

さらに、考え方を変える必要もある。これまで我々は純粋なB2C企業であると考えてきたが、将来的にはB2B企業でもあるとの認識を持たなければならない。

コンテンツ供給において、MCやゲームメーカー、組合などからすれば我々はB2B企業だ。 B2B企業としては、顧客と同時にパートナー企業にも良いサービスを提供する必要がある。2019年には、B2Bの理念を社内に浸透させていきたい。

海外戦略

第二の戦略は、海外での成長だ。

2018年には海外で非常に良い業績を達成した。 海外では、我々はすでにTwitchに次ぐ第2位だ。 2019年には、海外でのライブ配信事業において明らかな優位性を確立したいと考えている。虎牙の最終的な目標は世界最大のゲーム実況配信企業になることだ。現在は中国国内が拠点だが、将来は世界市場でトップを目指したい。

ライブコンテンツの品質

3つ目の戦略は、コンテンツの改善だ。虎牙は本質的にはコンテンツ企業だからだ。

コンテンツ企業の唯一の使命は、より高品質のコンテンツを絶えず提供していくことだ。だが残念なことに、2014年の設立以来、商品や技術について本質的な向上はなかった。ゲームのライブ配信フォーマットは変わることなく、本質的な更新が行われてこなかった。

来年にはコンテンツのレベルを大幅に改善したいと考えている。1~2年、遅くとも3年以内にライブコンテンツの品質を大きく向上させる方法を見つけなければならない。我々はコンテンツ企業であり、コンテンツの品質向上に全力を尽くしたい。
(翻訳・神江乃緒)

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