中国、水素ステーション数で世界一 250カ所超に

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中国、水素ステーション数で世界一 250カ所超に

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【新華社北京4月14日】中国国家能源(エネルギー)局の劉亜芳(りゅう・あほう)能源節約・科技装備司副司長はこのほど、中国国際経済交流センターと国連開発計画(UNDP)の共催による水素エネルギー産業会議で基調講演し、中国は水素ステーションの数で世界一だと明らかにした。国内の設置数は世界の約4割に当たる250カ所を超えている。

劉氏によると、中国は他の主要経済体(エコノミー)と同様、気候変動に対処するため、水素エネルギー技術と産業の発展を高度に重視しており、これまでに全国20以上の省が水素エネルギー計画と指導意見を計200件余り公布。国と各地方政府の奨励の下、国有、民営、外資系の各企業が水素エネルギー産業の発展に意欲的な姿勢を示し、長江デルタ、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオビッグベイエリア)、環渤海地域では水素エネルギー産業がクラスター化の勢いを見せている。

製造面は、再生可能エネルギーからの水素製造プロジェクトが華北地域や北西地域などで進んでおり、水電解による水素発生コストは下降傾向にある。貯蔵・輸送は、20Mpa(メガパスカル)の高圧気体貯蔵と高圧チューブトレーラーでの輸送が中心だが、液体輸送と天然ガスパイプラインによる輸送も積極的に取り入れられている。応用は、従来の化学工業や鉄鋼などの工業分野のほか、交通やエネルギー、建設などにも拡大。交通分野では今のところバスと大型トラックが中心で、運用中の水素燃料電池車両は世界の12%に当たる6千台を超える。

劉氏によると、国家能源局は水素エネルギー技術と産業の発展を高度に重視し、積極的に推進している。ここ数年、トップダウン設計の強化やマクロ的な指導を通じ、コア技術や設備の難題に取り組み、さまざまな場面での高効率の利用を追求し、健全な標準化体系を構築することで、水素エネルギー産業の発展を積極的に促している。

中国国際経済交流センターの張暁強(ちょう・ぎょうきょう)常務副理事長は、国、地方、企業による水素エネルギー分野への研究開発投資はここ数年、拡大の一途にあると指摘。風力発電や太陽光発電など新エネルギー業態の発展経験を参考にして、企業のイノベーション主体としての地位を発揮させるとともに、良質のイノベーション資源の整理・統合も強化して、共同イノベーションを奨励し、水素エネルギーの全産業チェーンの基幹材料とコア技術・設備を巡るボトルネックの解消を加速させると語った。

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