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20日、シャオミ(小米科技)が2019年のフラッグシップモデルとなる最新スマホ「Mi 9」を発表した。大幅値上げを敢行し、4000元(約6万6000円)を超えるとも事前にささやかれていたが、同社が最大のウリとするコストパフォーマンスを今回も堅持したかたちだ。
雷軍CEOが先日、微博(Weibo)で「我が社のフラッグシップモデルをコスパの呪縛から解放してやりたい」とつぶやいていたのは、サプライズのための前振りだったようだ。
Mi 9はスタンダードモデルが2999元(約4万9000円)から。前機種のMi 8からわずか300元(約4900円)の値上げだ。背面がシースルーになった特別モデル(メモリ12GB、ストレージ256GB)が3999元(約6万6000円)で、こちらも前機種の特別モデルから300元の値上げに落ち着いた。
300元しか値上げされていないことからすると、Mi 9はスペックの進化が著しく、むしろMi 8よりコスパが向上したと言える。
Mi 9は実際に市場に出るスマートフォンとしては世界で初めてSnapdragon855を実装。背面カメラは4800万画素のソニーIMX586をメインレンズに、超広角・マクロレンズ、2倍望遠レンズを搭載するトリプルレンズとなっている。さらに、業界初の20Wワイヤレス充電にも対応しており、わずか90分でフル充電できる。また、AIアシスタントを呼び出す専用ボタンが設置され、ワンボタンで「小愛同学(Xiao AI)」を起動できる。
シャオミのスマートフォンは「Mi(小米)シリーズ」と「RedMi(紅米)シリーズ」の2ブランドに分けれてから、Miシリーズがハイエンド市場を狙うとみられていた。しかし、現段階のシャオミのブランド力では、4000元以上の価格帯に切り込んでも市場の支持は得られないと判断したようだ。ライバルであるファーウェイやOPPO、vivoのフラッグシップ機との価格差は考慮せず、今回の価格設定では冒険を控えた。
IT専門調査会社IDCによると、2018年第4四半期の国内出荷量は35%減で、海外出荷量はわずか1.4%増にとどまった。昨年下半期に中国市場でRedMiシリーズの新機種を発売しなかったことが不振の一因だが、これはシャオミブランドのイメージアップを狙う戦略だったとみられる。
今はMiシリーズのブランド力を向上させるよりも、市場シェアを守ることが優先だ。ただし、雷軍CEO によると、3000元(約4万9000円)を切るフラッグシップ機は今回が最後。次機種は最低価格3299元(約5万4000円)を予定しているという。
(翻訳・愛玉)
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