音楽ストリーミングメディア「豆瓣FM」がテンセント・ミュージックと資本提携

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「DNV音楽集団(DNV Music Group)」傘下のストリーミングメディア「豆瓣FM(Douban FM)」が「テンセント・ミュージック・エンターテインメント(TME、騰訊音楽娯楽集団)」と「摯信資本(Trustbridge Partners)」から戦略的投資を受けたことが、36Krの取材で分かった。今後、豆瓣FMは製品や著作権に関してテンセント・ミュージックと提携して事業を展開する。近く、大幅にアップデートされた豆瓣FM ver6.0も正式にリリースされる。

豆瓣FM ver6.0の紹介画像

起動後すぐに再生でき、レコメンド機能、お気に入りマークなど、ユニークな特徴を持っている豆瓣FMは、急速に若者の間に浸透したが、ここ数年は高騰する著作権料が致命的なダメージとなっていた。豆瓣FMが再起する上で最大の障壁が著作権である以上、テンセント・ミュージックとの提携は当然の成り行きといえる。

DNV音楽集団CEOの唐子御氏は、「これまでの10年間、中国のストリーミングメディアはツールとしてサービスを提供していたが、今後はユーザーのイマジネーションに寄り添い、興味の幅を広げられるようサポートすることになる」と述べている。

現在主流のミュージック・レコメンド機能は精度が低いと感じている人は多い。DNV音楽集団の高級副総裁でストリーミングメディア事業部責任者の崔家揚氏によれば、レコメンド機能のアルゴリズムはユーザーに左右されるという。ユーザー規模が大きい場合には、専門チームが絶えず最適化を行わないと、アルゴリズムが大衆的な好みに偏ってしまい、個人に特化したレコメンドが難しくなる。

豆瓣FMは、精度を上げるために、ビッグデータに基づいて人為的にアルゴリズムに関与している。これによりユーザーが接したことがない同じテイストの曲をレコメンドして、競合サービスと差別化しようという狙いだ。また、UIもリニューアル。極限までシンプルにすることで、ユーザーが音楽を聴くことに集中できるようにした。

現在の約30名のチームは、ほとんどが1995年以降生まれだ。唐子御氏によれば、豆瓣に対して固定概念を持たない世代が新しいコンセプトで豆瓣FMを定義し直せるように、意識してこの世代を集めたという。

ターゲットユーザーは、1〜2級都市に住む20代のミドル~コアな音楽ファンだ。このグループは将来的に課金できる可能性が最も高い。「QQ音楽(QQ Music)」、「酷狗音楽(Kugou Music)」、「酷我音楽(Kuwo Music)」を傘下に持つテンセント・ミュージックが豆瓣FMに出資したのは、ストリーミングメディアの商業化を模索する試みの一環だろう。

TMEの目論見書によれば、音楽配信サービスの売上高は、前述した3つを合計しても、2018年第1-3四半期の同社売上高に占める割合は3割にも満たなかった。音楽配信事業の月間アクティブユーザーは6億6000人に上るが、課金しているユーザーはわずか3.8%にとどまっている。豆瓣FMへの出資によって課金ユーザー率を向上させることができるか、今しばらく成り行きを見守る必要がある。
(翻訳・畠中裕子)

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