変わったデザインもOK。中華スイーツ店でオーダーメードケーキを頼んでみた【中華ビジネス戦記】

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変わったデザインもOK。中華スイーツ店でオーダーメードケーキを頼んでみた【中華ビジネス戦記】

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本連載で以前紹介した「日本人には不可解な中華スイーツ『肉松ケーキ』。池袋、高田馬場から表参道にまで出店拡大」では、中国で人気の「肉松」を使ったケーキを紹介した。甘じょっぱい桜でんぶのような味で、日本人にはなじみがない食べ物なので、提供している店のほとんどが日本で暮らす中国人をターゲットにしている。

そんな肉松スイーツよりもさらにニッチなのが中国式オーダーメイドケーキだ。中国人の20代の友人数人に聞いてみると、中国では誕生日や記念日にオーダーメイドのケーキを頼むのはよくあることで、中国版LINE「WeChat」からデザインや大きさなどを自由に注文できる。首都圏では表参道や池袋に店舗を構える中華スイーツ店「NANATEA & Tsutsumi」や埼玉県西川口の「三年二組」などがオーダーメイドケーキを扱っている。今回は「三年二組」を取材した。

オーダーは毎月40件

店名は中華圏で絶大な人気を誇る歌手 周杰倫の曲名「三年二班(三年二組)」が由来になっている。
人気メニューは台湾スイーツの豆花や中華風クレープ。

三年二組は埼玉県のガチ中華のメッカ・西川口で肉松ケーキやエッグタルトなどの中華スイーツや軽食をメインに出す店だ。店名は中華圏で絶大な人気を誇る歌手 周杰倫の曲名「三年二班(三年二組)」が由来になっている。オーナーの陳さんによると人気商品は具材に肉松やヤム、レタスを使った中華風クレープや肉松ケーキ、台湾スイーツとしても有名な豆花だという。

オーダーメイドケーキはこれら人気商品に次ぐサブ的な位置づけだが、それでも毎月40件ほどの注文が入る。そのほとんどが中国版InstagramのRED(小紅書)の店舗アカウント経由か、顧客の口コミだという。REDに記載されているWeChatのアカウントに移動し、どんなケーキにしたいか細かくオーダーしていくスタイルになっている(他の中華料理店でもオーナーのWeChat経由で予約や料理の事前注文ができたりするケースはかなり多い)

 

店のREDのアカウント

台湾ビールケーキを注文

実は筆者も友人の誕生日を祝うべく、2021年に三年二組でオーダーメイドケーキを注文した。事前にREDでオーダーメイドケーキの画像を探し、陳さんに「こんなイメージで」と画像を送って作ってもらった。気になる値段は大きさと加工費によって異なり、直径18cm(3〜4人向け)で6,000円〜、24cm(5〜7人向け)で8,000円〜。今回作ってもらった台湾ビールの泡が流れている風ケーキは6,500円だった(本当は青島ビールにする予定だったが、缶ビールが見つからず中華物産店を何店舗か探してようやく見つけたのが台湾ビール。ビールはその場で飲んだ)。

ケーキはシフォンケーキに生クリームがコーティングされていて、中には缶詰の桃が入っていた。季節によってマンゴーやいちご、キウイフルーツなどが入ることもあるそうだ。ビールの泡の部分も生クリーム、黄色い部分は生クリームに食用色素を混ぜて色を出しているとのこと。肝心のお味は、ケーキ専門店ではないので可もなく不可もなくという印象だったが、ビジュアルでかなりインパクトがあるので記憶には鮮明に残っている。友人の反応も「缶が浮いていてビールが注がれている風なのがいかにも中国っぽくていいよね」と上々だった。

味はともかく、友人の反応は上々だった。

中華スイーツから軽食、オーダーメイドケーキまで幅広く手掛ける三年二組だが、実は2022年6月いっぱいで閉店してしまう。店が入っている建物が取り壊されてしまうからとのことで、陳さんは閉店を機に中国に帰国して子供の教育に専念するそうだ(なんとも中国らしいエピソードである)。オーダーメイドケーキや中華スイーツが気になる方は6月中にどうぞ。

阿生:東京で中華を食べ歩く26歳会社員。早稲田大学在学中に上海・復旦大学に1年間留学し、現地中華にはまる。現在はIT企業に勤める傍ら都内に新しくオープンした中華を食べ歩いている。Twitter:iam_asheng

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