ソフトバンクGが1680億円出資 「車好多」がカーシェアリング会社を買収

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ソフトバンクGが1680億円出資 「車好多」がカーシェアリング会社を買収

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3月4日、中古車取引サイト「瓜子二手車(Guazi)」を運営する「車好多集団(Chehaoduo Group)」が、カーシェアリングプラットフォーム「START共享有車生活平台(前:PP租車)」を買収したことがわかった。全株式を買い取り資産も引き継ぐ。また正式名称を「瓜子租車(Guazi Zuche)」に変更した。車好多は買収金額を明らかにしていない。

すでに瓜子租車は、瓜子二手車アプリ内でローンチされている。

最近、車好多はソフトバンクグループのソフトバンク・ビジョン・ファンドより15億ドル(約1680億円)の資金調達を完了した。この際、車好多が競合の「人人車(RenRenChe)」を買収するのではないかという憶測が流れたが、取材に対し車好多は「今後3年は中古車業界の企業を買収することは絶対にない」と回答している。

事実、車好多は中古車事業以外に、自動車製品の全ライフサイクルを網羅するために新規事業を必要としていると考えられる。

車好多は瓜子二手車のほか新車販売サイト「毛豆新車(Maodou)」を運営しており、カーシェアリングはその布陣を補完するものだ。PP租車はもともと、P2P(端末間通信)を介して長短期のカーレンタルを提供するプラットフォームで、個人宅のガレージに眠る自家用車リソースの活用を目的としていた。2017年3月の時点で、PP租車は全国29都市に60万台超の契約車と数百万人のユーザーを抱えていた。 一方、瓜子二手車は直営店を全国に拡大中であることから、遊休資源の活性化とエリア拡大におけるシナジー効果が買収の目的とみられる。

また、資金繰りの悪化が何度も取りざたされている「途歌(TOGO)」など、多くのカーシェアリング企業が苦境にあるなか、車好多にとっては買収金額を有利に設定できたと考えられる。PP租車は2013年10月の運営開始以来、これまでに3回の資金調達を行ったが、直近の調達は2015年9月、シリーズCでの5億元(約83億円)だった。つまりPP租車にとっても早期の資金調達が必要だったのだ。

こうして双方の利害が一致し、車好多とPP租車は合併を選択した。このような状況はシェアサイクル業界でも起こっている。独立運営を選んだ「ofo」が経営難に陥る一方、「モバイク(摩拝単車)」は「美団点評(Meituan Dianping)」による買収を受け入れ、ブランド名も「美団単車」に変更される予定だ。中国のモビリティ業界全体に、再編期が訪れようとしている。
(翻訳・神江乃緒)

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