「真面目さ」がセールスポイント 「斑馬英語」の幼児向け英語入門教育

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「真面目さ」がセールスポイント 「斑馬英語」の幼児向け英語入門教育

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最近、オンライン教育大手「猿補導(Yuanfudao)」社傘下の「斑馬英語(Zebra English)」はWeChatでどの程度話題になっているかを示すWeChat指数No.1の幼児英語教育カリキュラムとして注目されている。2017年9月に設立され、11月にオンラインレッスンをスタートした斑馬英語は、外国人教師のビデオレッスン+絵本+ゲーム形式の小テストによって、2歳から8歳までの子どもにレベル0から6の体系的英語入門カリキュラムを提供している。

多くのゲーム性や遊び心のある子ども向け入門教育商品と異なり、斑馬英語は「逆を行く」カリキュラムデザインにより基本的な面白さだけを残し、「ゲーム化」を抑えている。商品のセットボックスのデザインにおいても学習機能に重点を置いて「おもちゃ箱」は作っていない。

コンテンツのデザインに関しては、最も簡単なやり取りを通じて、子ども自身の操作と「AI教師」のアルゴリズムによりその子に適した学びを実現できるように作られている。そして1対1のコミュニケーションを重視したフォローアップによって、保護者が学習状況を全面的に把握できるようにしている。

純粋な「英語学習」商品を制作

猿補導のCTO兼斑馬英語の責任者である郭常圳氏によると、斑馬英語の位置づけは「子どもが進んで英語を学ぶ」ための道具となることで、商品には2つの側面がある。1つはコンテンツが面白く、子どもが学びたいと感じること。もう1つは、学びやすく、子どもが達成感を得られるという。この中核的な目標に沿って、カリキュラム内容とインタラクティブな活動に工夫が施されている。

カリキュラム内容は、家庭+学校生活などのシーンにおける英会話である。一回のレッスンは、外国人教師によるレッスンビデオ(5分)+単語導入(2分)+ストーリーブック(2分)+会話練習(2分)+単語の綴り方(2分)+Zebra call(AIによるバーチャルの外国人教師とのビデオレッスン通話、約2分)の合計15分によって構成される。

斑馬英語のカリキュラムでは、インタラクティブな活動において、子どもがするべきことはカーソルを用いたリアクションと基礎的なクリックのみだ。それゆえ、15分という学習時間で、知識の習得と復習が完成するようになっている。

多くの英語入門教育のセットボックスには玩具、人形、周辺アイテムなどが入っているが、斑馬のボックスには絵本、単語カード、練習帳と学習用品しか入っておらず、一見子供の興味を引かないものだ。ボックスの外観デザインも主として抽象的イメージ、フラットデザインと極めてシンプルで、子供向けというより、大人の美的感覚に近いように見える。

しかし、子どもが学習を続けるための「ご褒美」もちゃんと用意されており、まじめに学習を続けると玩具がプレゼントされることになっている。これは、玩具は努力もせずに得られるものではない、ということを子どもに伝えたいからだ。

さらに、入門段階においては、集中力と学習習慣を育むことが重要だと斑馬は考えている。子どもたちに、何かを学ぶためには集中し、まじめに取り組むことが必要だということを伝えるために無駄な遊びを省いた教材にしているのだ。

保護者の解放

多くの英語入門教育用商品は、内容が素晴らしくても保護者の指導と参加に頼りすぎているため、保護者が先に音を上げてしまうことが多い。そのため、再購入し、継続して貰うことが難しくなっている。

そこで斑馬が保護者の負担を軽減するソリューションとして採用したのが「AI教師」+マン・ツー・マンのリアル指導教師だ。

——AI教師

簡単に言うと、斑馬英語の「AI教師」とは、問題集アプリ猿題庫(Yuantiku)からの個別適応型出題と誤回答トレーニングシステムである。先進の技術によって、英語の発音においては、音節の正確さまで確認できる。例えば、同じ80点の2人の子どもA、Bでも、それぞれ不正確な発音が異なる場合、それぞれ間違った箇所に応じた異なる練習問題を出すことができるのである。

その他、子どもがL6レベルを学んでいる時、L3レベルで間違えた問題や、L2レベルで発音が悪かった単語が再び提示されることがある。このような反復練習は斑馬英語の大きな特徴である。全カリキュラムを学び終えると、システムは単純な学習レポートではなく、学生の能力モデルを提示する。このレポートには48個の国際発音記号においてどの発音が苦手なのか、どのジャンルの単語が弱いかなどという情報が含まれる。

——サービス重視のマン・ツー・マン

教材はテクノロジーによる教育が主体であるが、、斑馬英語では、学習後のフォローアップに力を入れている。平均100人以上のWechatコミュニティの中で指導教師はそれぞれの子どもの学習状況に合わせて指導を行う。

フォローアップの流れは次のようになっている。

毎日15分間コンテンツ学習をした後、保護者は対応するコミュニティに学習レポートを送信する。指導教師はレポートに基づいて60秒のマン・ツー・マン指導を行う。そこでのトーク内容は、その日よかった点のフィードバック+発音指導+英語でのコミュニケーション+明日の学習への励ましとなっている。そして、自由参加活動の後、当日の学習タスクは終了する。

また、指導教師の育成においても標準化したプログラムが用意されている。このプログラムには毎日、毎週、毎月子どもに送信するコンテンツ、問題解決ためのソリューション、教師自身の成長を促す指導が含まれている。
(翻訳・桃紅柳緑)

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