タオバオもひっそりと参入。賛否両論、有料ゲームフレンド業界の先行きは

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eスポーツサプライチェーンの成熟化にしたがって、「陪玩」(オンライン上でゲームの対戦相手やパートナー、時にはトレーナーをつとめる有料サービス。以下「有料ゲームフレンド」とする)がそのエコシステムの重要な一部になるだろう。そして有料ゲームフレンドのプラットフォームが出現することで、すでに長年存在してきたこの業界に規範整備のチャンスが訪れるだろう。

このほど、アリババ傘下のECモール「タオバオ(淘宝)」アプリの中に有料ゲームフレンドのカテゴリーができていることが分かった。検索ワードに「陪玩」と入力すると、そのカテゴリーの検索結果がダイレクトに表示される。そして情報筋によると、タオバオは今後、有料ゲームフレンドプラットフォームのアプリもリリースする予定だという。

現時点で得られる検索結果から見ると、同じくアリババ傘下であるB2CのECモール「天猫(Tmall)」で有料ゲームフレンドを扱う店舗の大部分は、すでにサービスを提供してから半年以上が経過している。そのため、今回のカテゴリ作成は以前から蓄積してきたリソースに規範を設け、整理統合するためだと考えられる。

まず検索結果一覧で見られる商品画像だが、全てに「タオバオ有料ゲームフレンド」のロゴ、店舗名、ゲームフレンドのニックネームが入っている。フレンド本人の写真は正面を向いた上半身写真が主流だ。しかし現在中国で人気のあるゲームフレンドプラットフォームでは、フレンドの写真はスナップ写真の方が多い。

このようなページデザインでは、個々のタオバオ有料ゲームフレンドたちは第一印象で個性がアピールできない。だが、タオバオもゲームフレンド業界が規範に基づいて発展し、より多くの制限や制約をつけることで、ゲームフレンドSNSがもたらすおそれのある様々なリスクを低減したいと考えているのだろう。

「カテゴリー」から「ブランド」へ、業界構造への影響は

有料ゲームフレンドのプラットフォームが発展し今日にいたる中で、少数の上位が売上の大部分を占める状況出現し始めている。

一部のミニプログラム内のプラットフォームを除くと、ゲームフレンドの主要なプラットフォーム、例えば「上海一談網絡科技有限公司(Shanghai Yitan Network Technology Co., Ltd.)」が運営する「比心」アプリ、「深圳開黒科技有限公司(kaiheikeji)」の運営する「暴暴(以前の暴鶏電競 Fighting Chicken E-sports)」アプリなどは数度にわたる改良やアプリストアからの削除を経て、軌道に乗り始めた。

データから見ると、比心アプリは現在ダウンロード数でトップであり、他の特化型プラットフォームに差をつけている。比心が提供するデータによると、2019年2月時点で、同プラットフォームが認証した「遊戯大神(ゲームフレンドの意)」は100万人を超え、アクティブユーザーも1700万を超えている。デイリーアクティブユーザーは50万前後で、新規アクティブユーザーは月間150万を超えるという。

売上高と利益は明らかにされていないものの、有料ゲームフレンドの時間単価(数百円から千円以上まで幅がある)から見ると、比心アプリの月間売上高は数億元(数十億円)に達するだろう。業界が急速に成長している中、集客力で優勢なタオバオからすると、プロセスが規範に基づくものでありさえすれば、この有料ゲームフレンド事業は試す価値があるはずだ。

現在、タオバオの有料ゲームフレンドを取り扱うのは天猫に限られるが、タオバオ「有料ゲームフレンドアプリ」のフレンド採用情報がSNSプラットフォーム上に掲載されていることもわかっている。

現段階における「タオバオ有料ゲームフレンド」カテゴリは、タオバオが同分野で力試しをしているにすぎず、フレンドもタオバオに所属していないため、プラットフォームも大きなリスクを負う必要がない。

長期的に考えれば、もし「直営の」タオバオ有料ゲームフレンドアプリがリリースされたら、タオバオの集客力はすでに成熟したプラットフォームにとって脅威となるだろう。しかし大手が参入することで、有料ゲームフレンド業界がさらに多くの人に受け入れ、認められることが期待できる。そして業界の規範整備や発展の方向性をより明確にする上でも有利に働くだろう。(翻訳:山口幸子)

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