自動運転技術の「CiDi」、鉱山向け無人ダンプトラックを実用化

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自動運転技術を開発する「希迪智駕(CiDi)」は、路車協調技術をベースに自動運転の大型トラック、鉱山向け無人ダンプトラック、工業団地の自動運転物流トラック、バス優先通行システム、スマート多機能冷蔵車など自動運転技術の事業化に取り組んでいる。2021年の売上高は3億元(約60億円)だった。

鉱山向け無人ダンプトラックでは、希迪智駕は台湾のセメント会社「台湾水泥(Taiwan Cement)」と協力してガソリン車だった鉱山用ダンプトラック14台を無人電気自動車(EV)に改造したほか、今年少なくともさらに33台を投入する予定だ。鉱山用ダンプトラック事業では、建機大手の三一重工、大手バスメーカー「宇通集団(Yutong Bus)」、自動車向け動力システム大手「濰柴集団(WEICHAI)」などと提携して希迪智駕が開発したソフトウェアを使用する特注の自動運転車両のシャーシを生産し、中小規模の鉱山にコンバートEVの無人ダンプトラックを提供している。

鉱山向け無人ダンプトラック事業を担当する劉洲総経理は、建設機械および自動運転業界では徐々にソフトウェアの発言権が強まるとみている。無人鉱山用ダンプトラックの技術的な難しさは、大量のコードを安定して実行することにあるからだ。

鉱山で自動運転を実現するには、まずコスト削減と業務効率の向上を実現しなければならない。課題は18~24時間の長時間作業をしながら、悪天候、騒音、粉塵、道路状況の変化に対応することだ。

まず、作業環境が複雑なため、希迪智駕は故障処理システムを構築している。車両に不具合が生じると緊急処理モードになり、停車してから故障を伝え、人が現場に入るか、もしくはリモートで引き継ぐ。障害物を識別するセンサーフュージョン技術は、希迪智駕がドローン最大手のDJI(大疆創新)と協力して開発した。視覚が主で補助的にレーザーを使用し、40メートル先の20cmx20cmの大きさ、さらに小さな石も識別する。アルゴリズムを使ってほこりも識別する。一台が障害物を識別すると、他の車両や地図と障害物の情報を共有する。

次に、EVはディーゼル車よりも航続距離が短いが、鉱山用ダンプトラックが重い積載物を積んでいる場合、位置エネルギーを電気エネルギーに変換して発電し、電力を回収できる。劉氏は「適度な傾斜であれば、重い積載物を積んだダンプトラックは永久機関になる。今後鉱山に太陽光発電所を建設し、エネルギーの自給自足を実現する」と話した。

鉱山向け無人ダンプトラックが作業するには自動駐車、障害物を回避した迂回走行、自動での鉱物の積み下ろしが必要だ。鉱山では他のダンプトラックと協調し隊列走行する必要があるため、希迪智駕は鉱山全体をスマート化し、無人鉱山用ダンプトラック、充電スタンド、運行システムのプラットフォームを提供している。鉱山経営の効率向上について希迪智駕は、鉱山用無人EVダンプトラックの利用により鉱山の運営コストが80~90%節約できるとしている。

鉱山のスマートソリューション

希迪智駕はこのほどシリーズCで3億元(約60億円)を調達した。「成都科創投」がリード・インベスター、「中国新興資産」がコ・インベスターで、「瑞世基金」「乾道基金」など既存株主も出資した。希迪智駕は2017年10月設立で、商用車の自動運転、C-V2X(Cellular Vehicle to Everything)のコア技術開発、製品の開発や事業化を手がける。設立当初には「セコイア・キャピタル・チャイナ(紅杉資本中国基金)」、「百度風投(Baidu Ventures)」、「聯想之星(Legend Star)」など有名投資機関がエンジェルラウンドで出資したほか、これまでに資金調達を9回実施している。

(翻訳・36Kr Japan編集部)

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