拼多多が2018年第4Q決算を発表、売上高は市場予想を上回る935億円

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3月13日、ソーシャルEC「拼多多(Pinduoduo)」が2018年第4四半期と通年の決算を発表した。

第4四半期の売上高は前年同期比379%増、前期比68%増となる56億5400万元(約935億6000万円)で、市場予想52億2100万元(約864億円)を上回った。2018年通期の売上高は前年比652%増の131億2000万元(約2171億円)で、ウォール街の予想125億6000万元(約2078億4000万円)を上回った。

第4四半期の損失額は26億4090万元(約437億円)、non-GAAPベースで21億1290万元(約350億円)だった。主に「設立三周年」、「双十一(11月11日)」、「双十二(12月12日)」など季節性のプロモーションが影響したものだ。今期の販促イベントやブランドPRなどのマーケティング費用は前年同期比699%増の60億2400万元(約997億円)に達し、通期でも前年比900%増の134億4180万元(約2224億円)となった。

2018年通期では、インセンティブストックオプションを計上した損失額が107億9970万元(約1785億円)で、non-GAAPベースでは39億5830万元(約654億円)だった。

2018年10月に拼多多はスマホ決済の「WeChatウォレット」と提携、ミニプログラムを通じて10億人のWeChatユーザーを引き入れ、アプリユーザーへの転換を促した。同社アプリの第4四半期の平均月間アクティブユーザーは前年同期比93%増の2億7260万人。今期に獲得した新規ユーザーは4200万人で、伸び率は18.2%だった(データは拼多多アプリを利用したユーザー数で、SNSなど別ルートで拼多多プラットフォームにアクセスしたユーザーは含まない)。

第4四半期の純キャッシュフローは57億3240万元(約948億円)で、2018年通期では77億6790万元(約1284億円)だった。2018年12月31日時点の現金、現金同等物および制限付の資金は305億元(約5040億円)で、前年比181億元(約2991億円)の増加。

2月6日に拼多多は株式追加売り出し(FPO)を発表し、年間GMV(流通総額)や取扱件数、アクティブユーザーなどの業績データを公開した。最新の財務報告によると、FPOで12億ドル(約1328億円)の調達に成功したという。

決算発表後、拼多多株は取引開始前に6%近く値上がりしたが、その後は次第に値下がりし、同日中に7%以上下落した。時価総額は337億1000万ドル(約3兆7300億円)だった。

決算発表前に東方証券が明らかにしたところによると、2020年までに拼多多の営業利益はnon-GAAPベースでプラスに転じる見込みだという。

スイスの銀行グループUBSによれば、拼多多の年間アクティブユーザーは2021年までにアリババの2018年末のユーザー数に並ぶ6億2800万人に達し、年間GMVはECサイト「京東(JD.com)」を超える2兆700億元(約34兆2000億円)に上るという。2023年にはユーザーの年間消費額は平均3823元(約6万3200円)になり、客単価が高いことで知られる京東の現在の水準を上回るとみられる。

決算発表の前日、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなど大手金融グループは相次いでレポートを発表し、投資判断を「買い」とした。

(翻訳・畠中裕子)

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