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36Krは企業情報検索サイト「天眼査(Tianyancha)」のデータをもとに、中国市場における22年1~6月期の資金調達状況を以下に分析した。
中国における資金調達の概要
中国では1~6月、前年同期より17.8%多い5443件の資金調達が行われた。1日あたり約30件(29.74件)の取引が行われ、公開されている取引額だけでも2451億6400万元(約4兆9000億円)を上回った。1件あたりの調達額は1億4300万元(約28億円)を上回ったが、前年同期比では43.8%減少。件数においては前年同期比17.9%増だが、調達総額は前年同期比48.6%の減少となった。
22年上半期において、シードラウンドとエンジェルラウンド、プレシリーズAとシリーズAで行われた資金調達は計3996件。最も多かったのはシリーズAの2374件で、全体の43.6%を占めた。シードラウンドとエンジェルラウンドがこれに続き、合わせて1668件、全体の30.6%を占め、前年同期より18.5%増加した。
中でも注目を集めた分野は先端製造、法人向けサービス、医療・ヘルスケアで、資金調達件数では、それぞれ22.1%、20.6%、14.1%を占めた。
最高額を調達したのはモビリティ分野で432億5100万元(約8600億円)で、全体の17.6%を占めた。医療・ヘルスケアがこれに続き、15.7%を占めた。モビリティ、チップと半導体、人工知能(AI)、エネルギー・ダブルカーボン(30年までのカーボンピークアウトと60年までのカーボンニュートラル実現)などの分野は、相変わらず注目を集め続けている。
調達額上位100社に限ると、案件数が多かったのは法人向けサービス、モビリティ、医療・ヘルスケア、チップと半導体、先端製造で、それぞれ19、17、12、12、12件だった。資金の流れがコア技術や技術主導型の案件に集中していることを反映している。
上半期で、出資件数が最も多かったのはセコイア・キャピタル・チャイナ(紅杉資本中国基金)、深圳市創新投資集団(Shenzhen Capital Group)、高瓴創投(GL Ventures)で、それぞれ少なくとも75件、32件、30件の取引(契約締結または開示)を行った。
投資機関が注目しているのは、医療・ヘルスケアと法人向けサービスだ。セコイア・キャピタル・チャイナが出資した75件のうち、53.3%以上がこの2つの分野に集中している。高瓴創投は約59.4%を同分野に集中させている。このほか、先端製造やAI、クラウドとビッグデータ、チップと半導体にも大手投資機関は注目している。
添付資料:調達金額上位100社(表は「天眼査」のデータを基に36Krが作成)
2021年、投資先の33社がIPOへ 世界でも注目を浴びる投資ファンド「ヒルハウス・キャピタル」、有望視する分野を読み解く
(36Kr Japan 編集部)
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