中国の新エネ車産業、技術革新とともに全面市場化へ

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中国の新エネ車産業、技術革新とともに全面市場化へ

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【新華社北京9月6日】大出力の水素燃料電池エンジンを搭載した大型トラック、自由組み合わせ式バッテリーを採用したバッテリー交換ステーション、充電時間をインテリジェント調節できる充電スタンド……2022年世界新エネルギー自動車大会が8月26日から北京と海南の2カ所でオンライン・オフラインが結合した方式で行われ、新エネ車の産業チェーンの川上と川下の技術革新と応用シナリオが一斉に展示された。

北京の展示会場では、世界中の新エネ車関連の出展企業40社余りが新エネ車の完成車、総合部品、動力電池、駆動モーター、車両統合制御電子機器(VCU)、水素燃料電池などの分野の製品や技術を展示し、多くの来客の足を止めた。

中でも水素燃料電池エンジンを搭載した大型トラックはひときわ注目を集めた。この燃料電池大型トラックは航続距離が長く、出力が大きく、240キロワットの水素燃料電池エンジンを搭載しており、中国国内の水素燃料電池エンジン製品の先進的な技術レベルを代表するものになっている。

「現在車両は路上テストを行っており、今年末か来年初めに正式に発売される予定だ」、北京億華通科技の付暁明副総裁はこう話し、国の新エネルギー政策の強力なサポートの下で、水素燃料電池自動車は急速に発展しており、特に商用車製品の技術は絶えず向上し、製品の市場への進出が加速していると説明した。

中国は自動車生産・消費大国であり、近年では新エネ車産業が急速に発展し、生産・販売台数と保有台数が世界トップレベルだ。取材を受けた専門家は一様に、中国の新エネ車はすでに全面的市場化された拡大期に入っていると述べた。

新型コロナの影響を受けながらも、中国の新エネ車市場は依然として活気に満ちている。中国自動車工業協会のデータによると、7月の中国国内の新エネ車販売台数は前年同期に比べ2.2倍の59万3千台に達し、高速成長の基調を維持している。1月~7月の中国の新エネ車販売台数は319万4千台で、前年同期に比べ2.2倍となった。

先ごろ開催された国務院常務会議では以下のような決定がなされた。これまで2度にわたって延長され、今年末に期限を迎える新エネ車購買税免除政策を、さらに来年末まで延長する。これにより新たに1千億元(1元=約20円)の税額が免除されると見込まれている。また新エネ車消費後押しのためのその他の関連支援政策の安定を保ち、引き続き車船税と消費税を免除し、公道での運転許可、ナンバープレート発行数などの方面で支援を与える。

政策による「護衛船団」の下、業界では新エネ車の発展の動向に対しポジティブな判断が下されている。中国自動車工業協会は、通年の中国の新エネルギー車販売台数は550万台との見通しを維持すると述べている。

完成車製品だけでなく、多くのエネルギー供給ならびにその付帯施設が展示会で公開された。新エネ車の充電ネットワークの建設と運営に従事する特来電は、「風力・太陽光エネルギーの貯蔵・充電・放電」が一体となった新エネルギー充電ネットワークの模型を展示した。これは太陽光パネルとエネルギー貯蔵システムを使い、エネルギーの貯蔵を行うとともに、車両が電力使用ピーク・オフピーク時に合わせて充電のタイミングを割り振るというもの。

電池製造企業の寧徳時代の展示ブースでは、新エネ車のバッテリー交換ステーションのデモンストレーションが行われた。「新たに開発されたバッテリー交換製品によって電池を共有財産にし、航続距離、充電の円滑性、バッテリーの購入・使用コストという電気自動車ユーザーにとっての三つの痛点を解消したい」、寧徳時代の関係責任者はこう話し、今後バッテリー交換モデルは充電モデルと互いに補完し合い、消費者のエネルギー補給需要に共同で応えていくだろうと説明した。

北京交通発展研究院省エネ・排出削減センターの劉瑩主任は、国家戦略の揺るぎない導き、車両技術の絶え間ない向上、利用環境の利便性、さまざまなコスト削減措置の総合的な活用により、新エネ車は消費者にとってより魅力的なものになっていると述べた。

重慶長安汽車の朱華栄董事長は、中国はすでに世界で最も成熟した新エネ車の産業チェーンを育て上げるとともに、世界最大のエネルギー補給ネットワークを構築しており、新エネ車の使用環境を継続的に改善していると述べた。

劉主任は次のように述べた。次の段階で、各都市は全国の新エネ車に依拠して自動車産業の構造調整と転換・高度化を加速させ、新エネ車の生産能力の配置を最適化し、新車の供給能力を保障するべきであり、さらに引き続き新エネ車のコア技術と製品の性能を引き上げ、サプライチェーン全体を絶えず向上させ、完全なものにしていかなければならない。

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