スマホ大手「OPPO」系列ブランドの「realme」が中国進出へ honorやシャオミと正面対決か

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スマホ大手「OPPO」系列ブランドの「realme」が中国進出へ honorやシャオミと正面対決か

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中国スマホ大手「OPPO」系列のインド市場向けブランド「realme」が中国市場に進出し、最初のモデルが年内にも披露される可能性があるという。realmeに近い情報筋が明らかにした。2018年5月、realmeはOPPOのインド市場向けブランドとして立ち上げられ、主に低価格の1000元(約1万7000円)スマホのオンライン販売を手がけ、同年7月に独立した。realmeとOPPOはともに「中国広東欧珀移動通信(Guangdong OPPO Mobile Telecommunications)」の傘下ブランドとして密接な資本関係にあり、realmeは独立した経営を行っているとはいえ、OPPOのサブブランドとみなせるだろう。

36krが確認したところ、realmeは今年中に中国市場に進出する計画があるとし、消費者により多くの選択肢を提供していきたいと回答した。

honor、シャオミと正面対決

前出の情報筋によると、realmeは中国市場進出後に戦略を調整し、価格帯を2500元(約4万2500円)以下に定め、オンラインでの販売に重点を置く予定だ。すでに「天猫(Tmall)」、「蘇寧易購(Suning.com)」、「京東(JD.COM)」などのECサイト内に店舗を立ち上げ、試作版のテストを行っている。

主力商品がスマホのrealmeは、中国市場で「honor(栄耀)」やシャオミ(小米科技)などのブランドと正面から対決することになるだろう。このことは、同社が中国で発売する最初のモデルがデザイン性と強力な性能を備えたスマホになる可能性があることを意味する。なお、同社のデザインディレクターを務める肖鵬氏はビジュアル全般の統括を担当しており、これまでにIT大手のバイドゥ(百度)、スマホメーカーの「錘子科技(Smartisan)」で働いた経験を持つ。

OPPOは「honor」のようなサブブランドを生み出せるか

realmeは設立以来、インド、インドネシア、ベトナムなど10カ国の市場に進出し、4シリーズ、6モデルの製品を発売している。関係者によると、同社の目標はニッチ製品を作ることではなく、業界で主流のスマホブランドになることだという。そのため、スマホ出荷台数で世界第1位の中国市場に進出するのは時間の問題だった。

同社を中国に進出させるのは、OPPOがファーウェイ(華為技術)におけるhonorのようなサブブランドを確立したいためだと考えてもよいだろう。OPPOは常にハイエンド市場を狙っているものの、単一ブランドでハイエンドとミドルレンジ、ローエンド市場を同時にカバーすることはブランドイメージの低下につながる。また、OPPOは主にオフラインで販路を展開しており、コストが比較的高いことから十分な利益を確保しておく必要がある。コストパフォーマンスの高いオンラインで販路を開拓するには持ち駒が必要なのだ。

最も妥当な選択は、ファーウェイのような手法だろう。同社は、ファーウェイブランドを「ミドルレンジ、ハイエンド市場向け+オフライン販売」に、honorブランドを「ミドルレンジ、ローエンド市場向け+オンライン販売」に特化し、中国市場で2つのブランドを展開することに成功している。

OPPOは先日、売れ筋だったRシリーズを継続せず、4000元(約6万8000円)以上の「FindX」シリーズや3000元(約5万1000円)以上の最新シリーズ「Reno」に注力することを発表し、高級ブランドのイメージを引き出したいという考えを示していた。これにより、3000元(約5万1000円)以下の市場に空白が生まれ、realmeはhonorと同じく、500元(約8500円)以上3000元(約5万1000円)以下のミドルレンジ、ローエンド向けモデルに注力することが可能になった。

こうした状況をみる限り、realmeは、honorや、シャオミとその系列ブランドの「紅米(Redmi)」の直接的なライバルになるとみられる。また、「ミドルレンジ、ローエンド市場向け+オンライン販売」を手がけることで、OPPOがカバーする市場を増やしたり、中国市場の競争圧力を分散したりすることに貢献できるとみられる。

同時に、realmeはOPPOブランドがミドルレンジ、ローエンド市場をカバーする負担を無くし、ハイエンド市場でファーウェイやサムスン、アップルを存分に追いかけることも可能にした。

realmeは後発ではあるものの、オンライン販売であることやコストパフォーマンス戦略の面で新規参入を阻む要因が少ないことから、シャオミやhonorのシェアを揺るがせる見込みがある。OPPOにとっては、同社の中国市場進出がサブブランド確立の出発点になる可能性があるだろう。
(翻訳・池田晃子)

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