広州で輸送用トラックの任意の2地点間の自動運転試験を開始 自動運転のPony.ai社

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広州で輸送用トラックの任意の2地点間の自動運転試験を開始 自動運転のPony.ai社

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先日開催された上海モーターショーで、自動運転スタートアップ「小馬智行(Pony.ai)」の共同創業者兼CEOの彭軍氏とCTOの楼天城氏は、同社がレベル4クラスの自動運転乗用車だけでなく、長距離輸送用トラックの開発にも取り組んでいることを明かした。各種センサーの設置、改造、テスト、システム検証といった一連の作業を16週間かけて行い、複雑な十字路等を含む都市部の主要幹線道路や工業園区においての完全自動運転を実現したという。

なぜこの時期に長距離輸送トラックの自動運転化を目指すのかという問いに対し、楼CTOは「技術の可能性を試すため」と語った。また、都市部向け配車サービスと長距離輸送サービスは、人々の生活に最も大きく影響し、最も商業価値が高い分野であるという。

ただし、乗用車の自動運転と比べて、商用輸送車の自動運転の開発は違った難点がある。例えば商用輸送車は牽引という問題を解決する必要があり、空載時と満載時の状況が大きく異なり、積載物の種類(鋼鉄、石、石炭等)によっても状況は異なる。

開発経験が浅い輸送車分野と違って、乗用車分野において同社の経験はすでに「ベテラン」級に達している。

2017年6月、同社は米カリフォルニア州政府が発行した「無人車両テスト計画製造ライセンス」を取得した。また、同州フリーモントの公道におけるテストの走行範囲は50平方キロメートル以上に達した。2018年6月、北京市から、同市の基準でT3クラスという当時最高の自動運転路上試験用ナンバープレートが発行され、走行範囲は50平方キロメートルを超えた。

また、同社はすでに2018年2月から広州の南沙区で、中国初となるリアルな環境における自動運転の車両チームを誕生させ、同年12月には「PonyPilot」というプログラムによる配車サービスを始めた。当面利用者は従業員と招待されたごく一部の人に限定されるが、将来アプリのダウンロードが可能になる予定だ。

彭CEOは「道路状況が全く異なる3か所で走行試験を行ったことで、様々な交通シナリオに関するデータを収集できた」と語る。中国都市部の道路は特に複雑で、歩行者と車が混在する上、コーナーケース(ごく稀にしか発生しない状況)や特殊な天候にも対処しなければならない。また、試験コースの固定により過剰適合が発生することを避けるため、「任意の2地点間のポイントツーポイント」の走行テストを行ったという。

「リアルな環境で任意の2地点間のポイントツーポイント走行テスト」を実現するため、試験車がその時の道路状況に応じてルートの予測と最適化ができるように、同社は「PonyPilot」プログラムにアルゴリズムシステム「ダイナミックルーティング」を追加した。

4月10日、同社はプレシリーズBで「北京崑崙万維科技(Beijing Kunlun Tech)」の子会社「崑崙集団(Kunlun Group Limited)」から5000万ドル(約56億円)を調達した。2016年11月以降、同社が調達した資金は累計2.8億ドル(約313億円)にのぼる。

今回の上海モーターショーで、同社は2018年2月に戦略的提携契約を締結した「広州汽車集団(GAC Motor)」の2つのロードテストモデル「伝祺 GE3(Trumpchi GE3)」とリンカーンの「MKZ」を展示した。
(翻訳・桃紅柳緑)

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