クラシファイド広告最大手「58同城」 トラフィック型からの脱却を目指す

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クラシファイド広告最大手「58同城」 トラフィック型からの脱却を目指す

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5月8日、テンセント(騰訊控股)が出資するクラシファイド広告(目的や地域によって分類された募集広告や告知を、一覧形式で掲載する広告)最大手「58同城(58.com)」が、北京で行われた年に1度の同社の企業イベントで「ビジネスモデルをトラフィック型からサービス型へ転換する」と宣言した。

58同城と傘下の不動産情報サイト「安居客(Anjuke)」の今後10年間の目標は「スマート化」である。求人広告分野におけるチャットサービス、Web面接サービス「58直面」等のスマート商品を次々とリリースするほか、先進技術やビッグデータを活かして不動産情報サービスのアップグレードを随時行うという計画だ。

2018年、58同城と安居客は3年かけて「臨場感VR」システムの開発に成功した。カメラで撮影した不動産物件の画像を元に、内見用のVR動画を自動で作成できるというこのサービスは、またたく間に使用対象が140都市に広げられ、これまでに2万社以上の仲介人・仲介業者が150万件以上の物件映像をWeb上で公開している。

今年、全面的にアップグレードされた臨場感VRシステムにより撮影された上海の約200か所のコミュニティの720度パノラマ図は、水平360度・垂直360度が見渡せる。さらに、レンダリング機能により、不動産物件のリフォーム完成予想図を即座にシミュレーションできる「スマートリフォームボタン」機能が近々臨場感VRシステムに追加され、Web上での物件選びと内見が実現するという。

同イベントでは、ビッグデータの収集・分析を通じて顧客に多元的なサポートを提供する不動産関連デジタル商品「スマートアイ」の披露も行われた。スマートアイのリアルタイム追跡や動態分析に基づき、58同城と安居客は不動産業界における10万社の仲介業者、130万人の仲介人、9万社のディベロッパー、20万社の不動産コンサルタントに関する情報データベースを構築できる。さらに、スマートアイが収集した1日あたり平均100万件もの仲介人・コンサルタントに対する顧客満足度情報に基づき、顧客は最も自分に適した仲介人を選ぶことができるという。

今年はじめ、58同城と安居客はオープンサービスプラットフォーム「N+」を発表した。あらゆる情報やサービスを優秀なパートナー企業と共有し、オープン化による新たなエコシステムの構築を目指すという。パートナー企業との連携、テクノロジーにより自身の進化、「スマート化」とIoTは58同城がトラフィック型からサービス型へ転換するための重要な鍵となるかもしれない。
(翻訳・桃紅柳緑)

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