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ビジネスSNSアプリを運営する「秒音網絡科技(Miaoyin Wangluo Keji)」がプレシリーズAで2000万元(約3億2000万円)を調達した。「麦耘資本(Maiyun Capital)」などが出資した。調達した資金は傘下のSNSアプリ「職声」のアップグレードやマーケティングに充てる。
職声は今年5月に正式リリースした実名登録制のビジネスSNS。20~45歳をターゲットとし、以下3つのシステムを運営している。
■ビッグデータとAIを基盤としたユーザー評価システム「職場分」
「職場分」は、仕事の能力、業務の安定性、個人の信用、社会的人脈、経済力の5つのカテゴリーに分けて評価される。データソースは、社会保険加入状況や個人信用情報、企業による評価といったリアルデータが中心だ。同僚と互いに評価し合うこともできる。これらのデータを用い、ビッグデータとAIを基盤とした評価システムによって、総合スコアを算出する。
■人脈作りもできるソーシャルネットワーク
一般的なSNSと同様、文章や画像の投稿機能やメッセージ機能を利用できるほか、実名認証後は他ユーザーの投稿に評価をつけたりコメントを入れたりすることができる。
ユーザーの投稿は、信用スコアによって表示の優先順位が変動する仕組み。信用スコアや業種、職種、興味、発言内容などをもとに、各ユーザーのし好に合わせた情報が届くシステムになっている。
■「職場分」を導入した法人サービス
ユーザーの評価情報をもとに、社風に合った人材の確保や組織構築、提携パートナー探しなどを支援する。また、一定数以上のフォロワーを獲得したアカウント(個人・法人含む)は、「特別アカウント(超級号)」の取得を申請することができる。
CEOの朶海雲氏によると、評価システム「職場分」がこのアプリのコア・コンピタンス(中核的競争力)になる。個人の信用度や業務成績を割り出し、人材採用や事業提携など多様なシーンに活用できるからだ。
同アプリの成否は、良質なコンテンツをどれだけ蓄積できるか、アクティブユーザーをどれだけ獲得できるかにかかっている。今後の事業計画は、「知名度の獲得」「ユーザー集め」「サービス向上とプラットフォームの最適化」の3段階に分けて進めていく。現在は、1~2段階目が進行中だ。
「われわれの潜在ユーザーは2種類に大別できる。2割は発信者、8割は閲覧者だ。前者はセルフメディアの運営者やビジネス関連のKOL(Key Opinion Leader、インフルエンサー)、著名企業家など。良質なコンテンツの提供者として、彼らを取り込んでいきたい」と朶氏は述べている。
現在、職声の運営チームは49人。うち40人が開発人員だ。今後、マーケティング担当者として100人余りを採用し、プロモーションを強化していく。
(翻訳・愛玉)
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