中国ブランド、海外で売れ行き好調 越境ECが後押し

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【新華社北京12月8日】今年のブラックフライデーやサイバーマンデーなどの海外セールでは、中国ブランドの好調が目立った。このほど発表された「中国ブランド海外進出白書」によると、中国ブランドの輸出額は急増しており、1981年の220億ドル(1ドル=約137円)から2021年の3兆3635億ドルへと40年で100倍以上に増加した。越境電子商取引(EC)は中国ブランドの海外進出を後押しする欠かせない力となっている。

アリババグループ傘下の海外向けECサイト「全球速売通(アリエクスプレス)」では仮想現実(VR)ゴーグルが今年の海外セール最大のヒット商品になっている。サッカー観戦を「没入型」で楽しめるこの国産ハイテクデバイスは11月以降、前年同期6倍の販売量を実現している。

プロジェクターを目玉商品にアリエクスプレスに出品する深圳艾琳康科技の関係者も、11月以降の同社のプロジェクター販売台数は前年同期比9倍の1万2千台以上に増えたと同様の感想を語った。

中国ブランドを継続的に海外へと送り出すには、越境ECによる力強いサポートが欠かせない。中国の越境EC企業は国内のネット通販セール「双11(ダブルイレブン)」と海外のブラックフライデーやサイバーマンデーなどのセールを結び付け、大型セールの熱気を10月末から12月初めまで持続させている。

浙江省杭州越境EC総合試験区はこのほど、アリエクスプレスと連携し、中国の良質な製品の海外進出を支援する「国貨出海」計画を始動した。大手ECプラットフォームの拼多多(Pinduoduo)は9月、「2022多多海外進出支援計画」始動を宣言した。海外に進出する製造企業に一体的なサービスを提供する。

商務部研究院電子商務研究所の洪勇(こう・ゆう)副研究員は「越境EC総合試験区モデルはここ数年、ますます成熟化し、総数は165カ所に達した。これは改革開放のさらなる拡大に向けた中国の決意を示している」と語った。

税関の統計によると、中国の越境ECによる貿易額はここ5年で10倍に増え、2021年は前年比18.6%増の1兆9200億元(1元=約20円)だった。今年も安定的で急速な成長を保ち、上半期の越境ECによる貿易額は前年同期比28.6%増となった。

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