アリババ、1-3月期純利益は予想上回る 家具販売最大手へ出資も

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アリババ、1-3月期純利益は予想上回る 家具販売最大手へ出資も

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5月15日、アリババグループ(阿里巴巴集団)が2019年度第4四半期決算および2019年度(2018年4月~2019年3月)の年次報告を発表した。

2019会計年度の売上高は、前年比51%増の3768億4400万元(約6兆300億円)に達した。非GAAPベースの純利益は、前年比12%増の934億元(約1兆4900億円)だった。

基幹事業であるEC事業の売上高は前年比52%増の3234億元(約5兆1700億円)、売上高全体の86%を占め、圧倒的高い比率を保っている。非GAAPベースの利益は前年比31%増の1615億8900万元(約2兆5900億円)、調整後EBITDA(償却前営業利益)は前年比19%増の1361億6700万元(約2兆1800億円)であった。

第4四半期の連結決算書を見てみると、売上高は、市場予想の917億4300万元(約1兆4700億円)を上回り、前年同期比51%増の934億9800万元(約1兆5000億円)であった。営業利益は93億6000万元(約1500億円)で前年同期比で5%減少したが、これは主に米国での連邦民事集団訴訟によって発生した一括和解金2億5000万ドル(約275億円)が響いた結果だ。。調整後EBITDAは市場予想の229億元(約3700億円)を上回り、前年同期比83%増の251億7000万元(約4000億円)であった。また、株主に帰属する当期純利益は、前年同期比84%増の258億3000万元(約4100億円)となった。

中核となるEC事業の調整後EBITDAは前年同期比24%増の274億8400万元(約4400億円)で、非GAAPベースの利益は前年比38%増の346億8800万元(約5600億円)であった。

2大ECサイト「タオバオ」と「Tmall」が引き続き成長を牽引

アリババの売上高と利益がなお高成長を維持しているのは、ECサイト「タオバオ(淘宝)」と「Tmall(天猫)」の功績によるところが大きい。

CtoC型ECサイト「タオバオ」は、「下沈(ローエンド)市場」と呼ばれる地方都市(三、四級都市)および農村部のユーザーを掘り起こした。2019会計年度、アリババの新規ユーザー数は1億人を突破したが、うち77%が下沈市場のユーザーである。3ケタの伸び率で急成長しているライブ配信によるタオバオの取引規模は1000億元(約1兆6000億円)に達し、新たな巨大市場を生み出した。

BtoC型ECサイト「Tmall」の取引総額(GMV)の伸びも著しく、アリババの売上高と利益に大きく貢献している。TmallのGMVの伸び率は、2019年度が前年比31%増、今期が前年同期比33%増で、いずれも業界の平均伸び率19%を上回る。また、国家統計局が発表したインターネット小売業販売額(物品類)の伸び率は、年間が25.4%増、2019年第1四半期が21%増と、Tmallが上回っている。

アリペイが好調 その他の事業は苦戦

2019会計年度決算では、世界で10億人超のユーザーを有するオンライン決済「アリペイ(支付宝)」などを運営する「アント・フィナンシャル(螞蟻金服)」からアリババグループに支払われたロイヤリティおよびソフトウェア技術サービス料が初めて公開され、その金額は5億1700万元(約82億7200万円)であった。税引前利益の37.5%をアリババに支払うという契約であるため、アント・フィナンシャルの税引前利益は、約13億7900万元(約220億6400万円)と見られる。

クラウドコンピューティング事業「アリババクラウド」も、EC以外で最も勢いのある事業の1つだ。2019会計年度の売上高は、前年比84%増の247億元(約3952億円)であった。ただし、調整後EBITDAは赤字となり、前年比5%減のマイナス成長で、全体の足を引っ張る形となってしまった。

このほか、エンターテインメントやイノベーション事業もあまり利益を上げられずにいる。2019会計年度、赤字続きのエンタメ事業の利益は前年比66%減、イノベーション事業の利益は前年比128%減であった。

注目に値するのは、2019年度第4四半期において、中国最大の家具販売会社「レッドスターマカリン(紅星美凱龍)」への戦略的投資が同期の利益にある程度影響を及ぼしていることだ。レッドスターマカリンによれば、同社の43億5940万元(約697億5000万円)の転換社債をアリババが全額購入したという。さらに、アリババは香港市場でレッドスターマカリンの3.7%の株式を取得している。
(翻訳・桃紅柳緑)

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