中国ティードリンク市場、23年に1428億元へ 「調飲師」が新職業に

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【新華社北京12月16日】「中国伝統の製茶技術とその関連慣習」がこのほど、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」への登録を果たした。現代中国では茶の新たな飲用方式であるティードリンクが若者の人気を集め、即時性と個性化に対する要求が高いサービス業として関連産業と雇用の発展もけん引している。

ティードリンクチェーン「奈雪の茶(Nayuki)」創始者の彭心(ほう・しん)氏は「唐代にさまざまな食材と茶を一緒に煮たように、現代の若者が好む味と方式でつくるのがティードリンクだ」と語る。

人力資源・社会保障部(人社部)がこのほど発表した新職業リストには、ティードリンクやフルーツジュースをつくる「調飲師」が名を連ねた。ティードリンクチェーン「喜茶(HEYTEA)」の関係者によると、同チェーンの「調飲師」は1万人を超え、その大多数はティードリンクに興味を持つ若者が占めている。中国のチェーンストア業界団体、中国連鎖経営協会(CCFA)が発表した報告によると、中国ティードリンク市場の2023年の売上高は1428億元(1元=約20円)、店舗数は50万店に達する見通しだ。1店舗当たりの「調飲師」を控えめに3人と見積もっても、その規模は150万人に上る。

専門家によると、ティードリンクチェーンにとってはサプライチェーンをいかにうまく管理するかが店舗開拓、イノベーション、収益力を決定的に左右する。CCFAが発表した「2021ティードリンク研究報告」によると、果物はティードリンク全体のコストの30~40%を占め、季節性が強く、その価格変動が企業の供給にとって大きな課題となる。サプライチェーンの安定化を図るため、多くのティードリンクブランドが産業チェーンの川上に進出し、農家の生産改善を助け、自前のサプライチェーンを構築している。

米調査会社フロスト&サリバンが発表した「2022中国ティードリンクサプライチェーン白書」によると、ティードリンクは伝統農業と製造業、現代サービス業が融合した新経済(ニューエコノミー)の代表格で、茶葉や果物の栽培などの産業チェーンの川上で創出する直接雇用は160万人、間接雇用は8千万人を超える見通しだ。

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