農業知識の短編動画でマーケティングをサポートする「蜜蜂TV」

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農業知識の短編動画でマーケティングをサポートする「蜜蜂TV」

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農業知識を紹介する短編動画プラットフォームの「蜜蜂TV(BEETV)」が「巔峰旅投(DAVOST INTELLIGENCE)」から約1000万元(約1億6000万円)の資金調達を行った。同資金は市場でのプロモーション強化やIT分野の研究開発、組織作りに充てられる。

蜜蜂TVは昨年5月にサービスを開始し、主に農業技術の専門家と契約を結びPGC(プロ制作)による農業知識の短編動画を制作し、農業資材メーカーの収益に貢献している。現在のところ、視聴は微信(WeChat)ミニプログラム経由のみだが、今後はアプリもリリースする予定だ。

企業向けプラットフォーム「蜜蜂号」の使用画面

蜜蜂TVは多角的プラットフォームを運営しており、「蜜蜂号」と「蜜村号」という二つの事業ラインが同時に展開されている。

・蜜蜂号はB2B(企業間取引)サービスで、主にマーケティングツールや農業関連情報のコンテンツマーケティングを手がける。

蜜蜂号に登録した企業は、プラットフォーム内に自社ページを持つことができる。ポイント機能やくじ引きなどのマーケティングツールを有料で利用できる。また、農業関連の短編動画の投稿もできる。投稿コンテンツはUGC(ユーザー生成コンテンツ)でもよいが、蜜蜂TVと提携する専門家に制作依頼をすることもできる。

現時点で、2000社以上の企業が同プラットフォームに登録している。そのうちの10%が有料サービスを利用しており、彼らの利用リピート率は90%以上に達している。登録ユーザーは約500万人で、そのうちの90%以上は企業の宣伝活動やプロモーションイベントなどオフライン経由でユーザーになっている。

・蜜村号は、村単位を対象に農業関連コンテンツを提供するコミュニティだ。

蜜村号は、村単位で利用登録する。AIが各村の状況に合致したコンテンツを選別して自動表示するため、農業従事者らのアクセスを集めやすいと同時に、企業の宣伝力を広範囲に発揮することができる。

郷、鎮、村(中国の行政単位)などの地域でも、従来のテレビや新聞、パンフレット、ポスターなどの宣伝チャネルが衰退しつつあり、蜜蜂号はインターネットと農業知識をかけ合わせた効果的なユーザーの掘り起こしを目標としている。

蜜蜂TVの手法から、農業関連情報によるコンテンツマーケティングは有望だということが分かる。データによると、従来の中国における農業関連情報サービス市場は1000億元(約1兆6000億円)規模だという。
マーケティングサービスは農業用品企業にとって重要だ。国内市場が広く分散しており、作付け関連用品だけで3兆元(約48兆円)の市場規模があるからだ。売上高が20億元(約320億円)の上場企業でも握れる市場シェアはわずかに過ぎず、10万社以上ある農業関連企業の大多数が中小企業だ。

また、これらの企業は商品や技術の面でほとんど差がない。その一例として、農薬は大多数の企業が輸入原料を調合して製造しており、新旧商品の入れ替わりが速く、商品の種類が多いため、マーケティングが特に重要になる。マーケティングコストが総販売額に占める割合は平均20~30%だ。一方、農業関連情報を用いたコンテンツマーケティングは、商品の紹介やブランド理念の周知を安定して展開する一助になるだけでなく、マーケティング要員の負担軽減や効率向上にもつながる。

創業者の金明德氏によると、蜜蜂TVは速やかな拡大を図ることで先発優位による利益を享受できているという。蜜蜂TVの運営チームはキャッシュフロー利益を重視しており、今年は1000万元(約1億6000万円)規模の売上高に達する見込みだ。今後、蜜蜂TVはメディア性の高いプラットフォームとして、農業以外にも農村市場に関連する他の分野も開拓していく予定だ。
(翻訳・虎野)

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