わずか4平米のカプセル店舗でクイックメーク ビジネスや日常シーン向けにプロが化粧を施す「美艙」

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わずか4平米のカプセル店舗でクイックメーク ビジネスや日常シーン向けにプロが化粧を施す「美艙」

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中国の美容関連市場は昨年、推計で年間約15%の伸びを達成した。生活関連サービス全般を手がけるO2Oプラットフォーム「美団点評(Meituan Dianping)」では、2018年の中国の美容市場は1兆3000億元(約20兆3600億円)に達したと推計している。

美団によると、美容関連の店舗運営は開業の障壁は低いものの、差別化や規模拡大に苦戦するケースが多く、入れ替わりも激しい。年間売上高が10億元(約160億円)以上に達する企業は10社に満たないという。

そんな中、カプセル型の小型店舗でプロにメークを施してもらえるサービスが登場した。「美艙(plus Beauty)」の創業者Jennifer氏は、「プロによる迅速かつリーズナブルなメーク」に需要があると見込んだ。「15分カット」や「1000円カット」を謳ったヘアカット専門店と同様のサービスを、メークの世界でも展開するということだ。

美艙はわずか4平方メートルのカプセル型店舗にメークアップアーティストが常駐し、サービスを提供する。高級化粧品を使用し、メーク道具は使い捨てのものを採用している。オンライン予約にも対応している。

現在、上海で15店舗を展開し、月あたりの来客数は3000人。リピート率は33%で、開店後平均2~3カ月で開業資金を回収している。

サービスの内容や質を均一化するために、メニューは基本的に「デイリーメーク」「パーティーメーク」「スタンダードメーク」の3つに絞っている。その他、季節限定メークや、眉メーク、クレンジング、セルフサービスのメーク直しなど、シンプルなメニューを揃える。サービスの全工程に細かいマニュアルを設けて安定した質を維持し、事前に提示したイメージ画像と同等に仕上げる。

サービス単価は100~200元(約1600~3200円)。過去の来店客によるレビューやアフター写真も公開しており、コストパフォーマンスと同時に情報の透明性も重視している。

3つのメニューの仕上がりイメージ図

人材の質に関しては、現段階で国内にメークに関する明確な資格や検定制度がないため、1~2年の就業経験がある人材を採用するとともに、採用後に社内研修を義務付けている。優秀なスタッフは将来的に人材を育成する側に配置していく。

カプセル型の店舗は場所をとらず、設置も簡単なため、商業施設などでも来店客の流れが多い位置に構えることができる。類似の業態には客がセルフで利用できるメークスペースがあるが、環境や衛生面を考慮すると管理がより難しく、ユーザー体験としても満足できるものが提供できない。これらと美艙の提供するサービスはまったく異なるという。

一般的に、中国の女性がお金を払ってメークアップのサービスを受けるのは、ブライダルシーンに限られてきた。価格や手軽さ、技術面においても、ビジネスやパーティー、社交シーンなどより日常的な場面で満足のいくメークアップを施してもらえるサービスはこれまで存在しなかった。

美艙は今年、こうした需要を捉えて急速に拠点の拡充を狙う。すでにエンジェルラウンドで数百万元(約数千万円)を調達しているが、さらにプレシリーズAでの資金調達を計画中だという。
(翻訳・愛玉)

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