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複数の関係者によると、バイトダンス(字節跳動)傘下のVR(仮想現実)デバイスメーカー「Pico Technology(小鳥看看科技、以下PICO)」は、2023年の年間販売目標を約50万台に定めたとみられる。うち35万台が中国国内の一般消費者向け、15万台が法人向けだという。この目標は、昨年の目標だった100万台と比べ約半分に引き下げられている。
この情報についてPICOは、23年の目標はある程度引き下げたが、50万台は上回っていると回答した。
PICOはVRのユーザー数を増やすため、22年に低価格戦略を開始し、VR製品の価格を約2500元(約4万9000円)に引き下げた。サプライチェーン業界関係者の試算によると、オールインワン型VRヘッドセット「PICO 4」の原価は3000元以上(約5万9000円)のため、1台販売するごとに500元(約1万円)以上の赤字になるという。PICOは今年、販売予測量を減らし、コストと投資を削減する方針だとみられ、関係者も「意味がない販売目標よりも、損失のコントロールの方がが重要だ」と述べた。また、PICOは今年2月に人員削減を開始したとも報じられている。
米調査会社IDCのデータによると、21~22年の世界のVR製品出荷台数の上位5社は、Meta、Pico、DPVR(大朋VR)、HTC(宏達国際電子)、愛奇芸(iQiyi)。最近2年間の激しい価格競争の下で市場の寡占化が徐々に進み、Metaのシェアは78%から85%に、Picoのシェアは4.5%から7%に上昇した。
*2023年3月3日のレート(1元=約19.8円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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