中国最大のQ&Aサイト「知乎」、大規模言語モデルを発表。特定のシーンではGPT-4に匹敵

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米OpenAIの大規模言語モデル「ChatGPT」が2023年上半期最大のビジネストピックとなったのは間違いない。

中国のテック企業も「中国版ChatGPT」を目指し、大規模言語モデルの開発レースを本格化させている。すでに検索大手の百度(バイドゥ)が「文心一言(ERNIE Bot))」を、電子商取引(EC)大手のアリババ集団が「通義千問(Tongyi Qianwen)」を発表したほか、数十社がこの分野への参入を明らかにしている。

アリババも「中国版ChatGPT」発表。AIスピーカーと企業向けツールに導入

中国最大のQ&Aサイト「知乎(Zhihu)」も4月13日、中国語の大規模言語モデル「知海図AI」を発表した。知海図AIは、新興AI企業の「面壁智能(ModelBest)」が開発した法人向け大規模モデル「CPM」と大規模モデルシステム「ModelForce」をベースにトレーニングしたという。面壁智能は2022年、中国の名門・清華大学のNLP(自然言語処理)実験室の出身者を中心メンバーとして設立された。

知乎の圧倒的な強みは、中国語のコーパス(テキストや発話を大量に集めデータベース化した言語資料)を膨大に有していることにある。例えばChatGPTについては、これまでに22万件以上の議論が行われており、閲覧数は3億8000万を超えている。

知海図AIは主に、Q&Aに多くの回答が寄せられた「注目の話題ランキング」に適用されるという。知海図AIは、全ての回答から要素を抽出し、論点を整理して概要を提示する。ユーザーは、議論の要点を迅速かつ的確に理解できるようになる。

この利用方法に限定し、知海図AIとOpenAIの最新の大規模言語モデル「GPT-4」とを比較したところ、両者の効果はほぼ同等だったという。

(36Kr Japan編集部)

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