工場労働者の日払いと週払いをサポートする「安心記加班」 給与業務SaaS商品を発表

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工場労働者向けの仕事紹介、残業時間の記録ソフトを手掛ける「安心記加班(www.julanling.com)」がこのほど、給与業務と人事管理に特化したSaaS商品「安心雲人事」(以下雲人事)を発表した。今年2月に正式にリリースされて以降、社員数10万人を超える上場会社数社を含む数百社に上る人材紹介会社と契約しており、1か月あたりの給与支払額は数億元(数十億円)に達している。

2014年に創業した安心記加班は2018年9月にシリーズBで「螞蟻金服(アント・フィナンシャル)」や「順為資本(Shunwei Inc.)」から数億元(数十億円)の資金を調達している。安心記加班は、当初トラフィックポータルとして、工場向けの勤怠管理ソフトを提供していた。その後、労働者個人向けの「安心記加班」アプリを発表し、現在ダウンロード数は累計1億人以上となり、3000万ユーザーを擁している。

安心記加班の創業者兼CEOの姚笛氏によると、ブルーカラー業界の人材採用には、ブルーカラー労働者、仲介業者、雇う側の企業(メーカー)と人事管理会社という4つの主要な関係先が関わっている。そのうちの人事管理会社向けのSaaS商品「雲人事」には、カードなしの日払いと週払い、給与前払い、インテリジェントAIによる採用、従業員管理、クラウドソーシングなどのサービスが含まれる。

「我的打工網(wodedagong.com)」等多くのスタートアップ会社が以前から模索していた週払いは新しい試みではない。しかし、「支付宝(アリペイ)」とインターネット銀行の基礎技術に基づいた安心雲人事の週払い及び日払いは、キャッシュカードの提出不要や他行への振込手数料の免除など利便性が高く、残業代と兼業者の給与支払いに最も適している。給与支給時、人事管理会社はバックエンドの端末で従業員の氏名、身分証、支給金額情報を送信するだけで給与支給手続きが完了できるのだ。従業員は公式アカウントでログインして本人名義の任意のキャッシュカードまたは支付宝のアカウントを入力すれば給与を受領できる。現在雲人事は100社以上の銀行の給与支給のバッチ処理業務をサポートしている。

姚氏は「ブルーカラー労働者にとっては、日給制は週給制または月給制よりも早く賃金を手にすることができる。これは最も重要なことである。仕事のために故郷を離れている彼らの毎日の食費という問題を解決することができ、生活の安定につながる。ひいては、社会の安定にも大きな意義がある。ブルーカラー労働者、仲介業者、人事管理会社、雇う側の企業が利益共同体となって、ブルーカラーの人材採用産業チェーン全体の健全な発展に寄与する」と語っている。

週給、日給払いを巡っては、財務効率性と資金の安全性・流動性を考慮しなければならない。財務効率性について、安心雲人事のバックエンドシステムでは対応レポートを生成して財務の手間を省き、給与支給ミスを減らしている。定位置のタイムカード記録機能も従業員が制度の不備を突いて複数回の報酬受領を行うことを防いでいる。

資金の安全性・流動性について、多くの人事管理企業は給与支給業務の外部委託またはフリーランスのクラウドソーシングにより、資金の不正使用リスクを負っている。安心雲人事では、クラウドソーシングにおいてプラットフォームでアカウントを登録した際、システムが制限をかけるため人事管理会社が指定する従業員のアカウントにしか振替を行うことができない。それによって、資金の流用と給与保証金の不正使用を防ぐことができる。しかも資金の移動はインターネット銀行の会社と従業員の2つのアカウントの間に限定されており、従業員が給与を引き出す時にのみ資金が振り込まれる。全ての過程において、安心雲人事は資金に触れることは無く、従業員にも接触しない。

姚氏によれば、安心雲人事プラットフォームは今後、ブルーカラーの人材採用やブルーカラー労働者の入職体験などをサポートするスマート採用モジュールを発表する予定だ。現在商品はすでに初期の研究開発段階を終えており、今年の後半には市場に投入される見込みだ。プラットフォームの背後には、社内100人以上の技術チーム、アリババのセキュリティチームと支付宝のアプレットプラットフォームの戦略的サポートがある。
(翻訳・桃紅柳緑)

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