中国、日本を抜き世界一の自動車輸出大国に 23年1~3月は107万台を輸出

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中国の2023年1〜3月の自動車輸出台数が、日本を抜いて世界1位となった。中国汽車工業協会(CAAM)がまとめた税関総署のデータによると、中国の輸出台数は前年同期比58.1%増の107万台となった。 一方、日本自動車工業会のデータによると、日本の輸出台数は5.6%増の95万4000台で、前年同期の1位から2位に転落した。

23年1〜3月の中国の自動車輸出額上位10カ国は、ロシア、米国、メキシコ、英国、ベルギー、日本、オーストラリア、ドイツ、アラブ首長国連邦(UAE)、韓国の順だった。10カ国への輸出額は計227億4000万ドル(約3兆円)に上り、全体の48.5%を占めた。

中国が世界貿易機関(WTO)に加盟した直後の2002年、自動車の年間輸出台数はわずか2万台だったが、12年には106万台と初めて100万台の大台を突破した。22年にはさらに一歩前進し、311万台を輸出してドイツを抜き、日本に次ぐ世界2位の自動車輸出国となった。

中国製自動車の平均輸出価格も上がり続けている。全国乗用車市場情報連合会(CPCA)によると、18年に1万2900ドル(約175万円)だった中国製自動車の平均輸出価格は、22年には1万8900ドル(約257万円)にまで上昇した。

中国ブランドの力強い台頭は、中国の自動車輸出の成長を促す重要な要因となっている。一方、中国で自動車を生産し、海外市場に輸出する外資系企業や合弁企業もますます増加している。例えば、テスラの上海ギガファクトリーは22年、71万台の新車を出荷し、うち27万台を中国国外に輸出した。

CPCAは、中国の23年の自動車輸出台数は400万台に達し、年間輸出台数でも日本を上回ると予測している。

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*2023年5月14日のレート(1ドル=約136円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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