セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国の生活関連サービス大手「美団(Meituan)」は5月22日、香港で新たに立ち上げた出前プラットフォーム「KeeTa」のサービスを開始した。KeeTaのアプリは主要モバイルアプリストアからダウンロードできる。
美団は、香港で段階的な拡大戦略を採用する。まず、人口が集中する九龍地区の旺角と大角咀で出前サービスを開始し、徐々に新たな地区へ拡大、年内に香港全域をカバーする計画だという。
KeeTaはユーザーを引き付けるため、メインとなる商品の最低消費額を50~60香港ドル(約890~1070円)と、競合他社よりも大幅に低く設定している。また、優待キャンペーン「十億激賞」を展開し、代金割引や送料無料などのサービスを提供する。
パートナーとなる飲食店の第一陣には、マクドナルドやケンタッキーフライドチキン、吉野家、太平洋咖啡(Pacific Coffee)などのチェーンブランドに加え、マキシムや鴻福堂(Hung Fook Tong)など香港で人気のレストランが名を連ねている。
美団によると、新型コロナウイルス流行の影響で、香港の出前需要は大幅に増加した。しかし、香港の出前サービスの取引総額は、飲食市場全体の8.3%に過ぎず、中国本土の21.9%には及ばない。また、既存の出前プラットフォーム「Foodpanda(フードパンダ)」と「Deliveroo(戸戸送)」は、価格の高さや配達状況の不安定さ、選択肢の少なさなどの弱みを解消できていない。
*23年5月25日のレート(1香港ドル=約17.9円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録