「ビリビリ動画」、インタラクティブコンテンツをリリース

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中国の大手動画共有サイト「ビリビリ動画(bilibili)」が、インタラクティブコンテンツの開拓に着手した。提示された選択肢に視聴者が回答することで、ストーリーや結末が変化する動画を公開し始めたのだ。

こうしたインタラクティブ動画に参入したのは、ビリビリ動画が中国初ではない。「騰訊視頻(テンセントビデオ)」や「愛奇芸(iQIYI)」なども同様のコンテンツを導入済みだ。視聴者参加型の動画コンテンツは数年ほど前から見られるようになってきた。

海外に目を向ければ、米動画配信サービスのNetflix(ネットフリックス)もすでにこうした試みを行っている。2017年に「長ぐつをはいたネコ  おとぎ話から脱出せよ!」を発表したほか、昨年には人気SFドラマ「ブラック・ミラー: バンダースナッチ」もリリースしている。中国国内では昨年末よりテンセントビデオで放映された連続ドラマ「古董局中局」や愛奇芸が今年6月に放映した単発ドラマ「他的微笑」が挙げられる。また、ゲームの世界でも「デトロイト ビカム ヒューマン」のように、映像作品に近いストーリー選択型のタイトルが存在する。

一般的な動画コンテンツと比べ、視聴者が能動的にストーリーを主導できるインタラクティブ動画は、より感情移入もしやすく、視聴者の定着を強めることができる。テンセントビデオや愛奇芸にとっては有料会員への誘導など、マネタイズの新たな手法にもなり得る。

ビリビリ動画の立ち位置は、これらとは少し異なる。オリジナル作品の製作ではなく、動画投稿者に対して新機能を開放し、動画制作のハードルを下げ、より豊富な視聴体験を提供する目的があるという。こうした動画の視聴に課金する予定もないという。
(翻訳・愛玉)

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