中国、ガリウムなど半導体材料の輸出規制を発表 米国などの対中規制強化に対抗

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中国、ガリウムなど半導体材料の輸出規制を発表 米国などの対中規制強化に対抗

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中国商務部は7月3日、先端半導体や電子機器の製造に使用されるレアメタルに輸出規制を課すとの公告を発表した。この規制は8月1日に発効し、ガリウムとゲルマニウムおよびその化合物に適用される。

中国は世界最大のガリウムとゲルマニウムの生産国で、ガリウム生産量は9割強、ゲルマニウム生産量は7割弱を占めている。パワー半導体の主な原料となる窒化ガリウムについても、中国が約4割を生産している。

中国商務部は公告の中で、ガリウム・ゲルマニウム関連製品の輸出規制は、「国家の安全と利益」を守るために必要な措置だと説明した。中国の輸出業者が今後これらの製品を輸出するためには、商務部に許可を申請し、製品の最終的な使用者と使用方法に関する情報を提供しなければならない。

今回の輸出規制は、米国やオランダが先端半導体やその製造装置の対中輸出規制を強化し、中国が先端半導体を得るためのチャネルを遮断したことへの対抗措置だとみられる。

オランダ、半導体製造装置の輸出規制強化へ 中国は国産化急ぐも先端装置で打撃大

(36Kr Japan編集部)

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