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中国の新興電気自動車(EV)メーカー主要5社がこのほど、2023年6月の販売台数を発表した。理想汽車(Li Auto)は単月で初の3万台超えを達成し、圧倒的トップの座を維持した。零跑汽車(Leap Motor)は販売台数を伸ばして2位に順位を上げた。哪吒汽車(NETA)はやや落ち込み、3位に甘んじた。4位の蔚来汽車(NIO)は前月から販売台数を大きく伸ばし、5位の小鵬汽車(XPeng Motors)も小幅に増加した。1〜6月の累計販売台数ランキングは以下の順となった。
1位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の6月の販売台数は、前年同月比150%増の3万2575台で、単月では初の3万台突破を達成した。1〜6月の累計販売台数は13万9117台で、圧倒的1位に輝いた。
23年10〜12月期には、5Cレートのバッテリーを搭載した同社初のピュアEVでミニバン型多目的車(MPV)の「理想MEGA」を高級旗艦モデルとして発表し、50万元(約1000万円)以上の価格帯で販売台数トップを狙うという。
2位:NETA
哪吒汽車(NETA)の6月の販売台数は、前年同月比8%減の1万2132台だった。前月の1万3029台からもやや減少し、単月では3位に順位を落とした。1〜6月の累計販売台数は6万2417台で2位となった。
NETAは現在、海外展開を加速しており、1〜6月の輸出台数は8000台近くに上った。ちなみに、新興EV大手5社のうち、同社だけが上場していない。
3位:NIO
蔚来汽車(NIO)の6月の販売台数は、前年同月比17%減の1万707台となり、今年3月以来の1万台超えを果たした。単月では4位だった。1〜6月の累計販売台数は5万4561台で3位となった。
電動スポーツ用多目的車(SUV)の新型「ES8」の納車が6月28日に始まっており、7月の販売台数に反映される見込みとなっている。また、6月12日から全モデルの販売価格を3万元(約60万円)引き下げたため、今年下半期の販売台数が伸びる可能性もある。
4位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の6月の販売台数は、前年同月比17.3%増の1万3209台と過去最高を記録し、単月では2位に躍り出た。1〜6月の累計販売台数は4万4502台で4位となった。
5位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の6月の販売台数は、前年同月比43.6%減の8620台となった。前月の7506台からは小幅に増加したものの、単月の販売台数では5位に順位を落とした。今年に入ってから、単月の販売台数が1万台以上になったことはない。1〜6月の累計販売台数は4万1435台で、こちらも5位となった。
6月29日に発売した新型SUV「G6」は大人気を博しており、販売不振脱却の起爆剤となりそうだ。販売予約の段階で、受注台数は3万5000台を突破したという。
大手EVメーカーでは、比亜迪(BYD)が他を大きく引き離し、驚異的な数字を叩き出した。6月の販売台数は25万3046台と再び過去最高を更新。1〜6月の累計販売台数は125万5600台となった。
国有自動車大手、広州汽車集団傘下のEVメーカー「広汽埃安(AION)」の6月の販売台数は、4万5013台と過去最高を記録。4カ月連続の4万台超えとなった。1〜6月の累計販売台数は、前年同期比109%増の20万9336台に達した。
(36Kr Japan 編集部)
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