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中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーがこのほど、2023年7月の販売台数を発表した。1〜5位は次のとおり。
1位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の7月の販売台数は、前年同月比227.5%増、前月比4.8%増の3万4134台で、2カ月連続の3万台超えを達成した。1〜7月の累計販売台数は17万3251台となった。
2位:NIO
蔚来汽車(NIO)の7月の販売台数は、前年同月比103.6%増、前月比91.1%増の2万462台と過去最高を記録した。1〜7月の累計販売台数は7万5023台となった。ここ数カ月は新型車への切り替え時期だったため、販売台数が低迷していた。しかし、5月以降は新型SUV(スポーツ用多目的車)「ES6」、新型セダン「ET5」、新型SUV「ES8」の納車が相次いで始まり、6月には販売台数が増加に転じていた。7月の販売台数激増は、かねてから予想されていた。
3位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の7月の販売台数は、前年同月比19%増、前月比8.5%増の1万4335台だった。1〜7月の累計販売台数は5万8837台となった。同社はこのほど、主力の「C」シリーズの一部車種を最大2万元(約40万円)値下げすると発表した。これが今後の販売台数にどう影響するか、注目が集まる。
4位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の7月の販売台数は、前年同月比4.5%減、前月比27.7%増の1万1008台だった。1〜7月の累計販売台数は5万2443台となった。7月中旬には新型スマートSUV「G6」の納車が全国110都市で始まった。同社は現在、生産能力を増強し、G6の納車を急いでいる。
同社は7月26日、独フォルクスワーゲン(VW)から7億ドル(約100億円)の出資を受け、長期的なパートナーシップを結ぶと発表した。両社が共同開発するEV2車種には、G6のプラットフォーム、スマートコックピットおよび先進運転支援システム(ADAS)が採用される。
5位:NETA
哪吒汽車(NETA)の7月の販売台数は、前年同月比28.5%減、前月比17.2%減の1万39台だった。1〜7月の累計販売台数は7万2456台となった。販売台数は辛くも1万台を超えたが、上位5社のうち前年同月比と前月比とも減少となったのは同社だけだった。
同社は7月20日、中型セダン「哪吒S(NetaS)」の2024年モデルを発売した。旧モデルより高性能であるにもかかわらず、価格が抑えられているため、同社の販売不振脱却を大きく後押しする可能性がある。
最後に
23年下半期も、新エネルギー車(NEV)の発展を後押しする一連の政策により、中国ではEVを含むNEVの販売台数の増加が続くとみられる。業界団体の乗用車市場信息聯席会(CPCA)によると、23年の中国のNEV乗用車の販売台数は850万台となり、普及率は36%に達する見通しだという。
(36Kr Japan 編集部)
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