世界でエッジコンピューティングサービスを提供する「Zenlayer」、0.01秒で膨大データ処理を目指す

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世界でエッジコンピューティングサービスを提供する「Zenlayer(上海層峰網絡科技)」がシリーズBで3000万ドル(約32億円)の資金を調達していたことがわかった。「光遠資本(Forebright Capital)」がリード・インベスターで、「火山石資本(Volcanics Venture)」などが共同出資、シリーズAで出資した「方広資本(F&G VENTURE)が引き続きコ・インベスターをつとめた。

Zenlayerは2014年に設立され、2017年にはシリーズAで資金調達を完了している。同社が今回調達した資金はベアメタルクラウド、クラウドコネクトやSD-WAN(ソフトウェア定義型広域ネットワーク)製品の開発およびインドやインドネシア、ブラジル等の新興市場の開拓を主とするグローバル事業に利用される。

同社は目下、世界に120のノードを持ち、基幹ネットワークの速度は8.3Tbpsに達する。中国のパブリッククラウド上位5社を含む世界300以上の企業にサービスを提供しており、中国のCDN(コンテンツ配信ネットワーク)上位10社のうち8社はZenlayerのサービスを利用。そのほか携帯電話メーカー、ライブ配信プラットフォーム、オンライン教育プラットフォーム、海外進出に注力しているゲームメーカーなど中国の大手企業も同社のサービスを利用し、ユーザー体験の向上に役立てている。

Zenlayerの創業者でCEOをつとめるJoe Zhu氏は「現在、我々のプラットフォームを利用する企業は25ミリ秒(0.025秒)以内に世界中の約80%のユーザーにリーチすることができるが、これではまだ不十分だ。我々はこの数字を10ミリ秒(0.01秒)にまで速めたい」と語った。この目標を達成するため、今年上半期に同社はベアメタルクラウドの容量を10%拡大し、同時に杭州に研究開発センターを設立。エッジコンピューティング分野のイノベーションを進めていきたいとしている。

超低遅延は、ゲームや動画、IoTなど、リアルタイムコミュニケーションを必要とする業界にとってはきわめて重要な技術である。

あるオンライン教育関連企業を例に挙げると、そのネットワークアーキテクチャは35の国に跨がる30万人以上の学生と、4万人に及ぶ国外の教師とのリアルタイムでの動画交流を実現させ、なおかつ今後2年以内には教師と学生の人数が10倍以上になるというニーズにも応える必要がある。異なる地理条件やネットワーク環境から、授業のピーク時にはパブリッククラウド間のデータ通信は遅延しがちで、パケットロスも大きく、音声と動画の同期効果も理想的ではなく、学生の学習体験に影響していた。

この企業にサービスを提供するため、Zenlayerは世界に9か所のデータセンターを設置し、授業ピーク時の遅延を40%軽減。同時にパブリッククラウド間の専用ネットワークを設立することで、授業ピーク時のパケットロス率を30%からゼロに引き下げ、世界中の教師と学生のシームレスな接続を実現し、真のインタラクティブ授業体験を可能にした。

Zenlayerの本部は米ロサンゼルスと上海に位置し、シンガポール、台湾、香港、北京、杭州、深圳にオフィスがある。300人近い社員のうち70人以上が運営部門に所属し、、全世界のデータセンターとネットワークの運営管理を行っている。また開発部門の社員は80人を超え、ベアメタルクラウド、クラウドコネクト、SD-WANなどの製品の研究開発を行っている。
(翻訳・山口幸子)

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