ビリビリ動画のQ2決算 売上高は市場予想を上回るも赤字拡大

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ビリビリ動画のQ2決算 売上高は市場予想を上回るも赤字拡大

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8月27日、中国版ニコニコ動画とも呼ばれる中国の大手動画共有サイト「ビリビリ動画」を運営するBilibili Inc.(以下「ビリビリ社」)が、2019年第2四半期(4~6月)決算(未監査)を発表した。決算の発表を受けてこの日の時間外取引では、同社の株価は4%以上下落している。

売上高は前年同期比50%増の15億4000万元(約231億円)と市場予想を上回ったが、純損失は3億1500万元(約47億2500万円)と、前年同期の7031万元(約10億5465万円)から3倍以上拡大し、前期の1億9600万元(約29億5000万円)から60.71%増加した。

営業費用も前年同期比84.6%増の2億4000万元(約36億円)と大幅に増加した。ビリビリ社によれば、さらなる発展のため、新規会員の獲得、チャネルの開拓、ブランド力の向上が最優先課題だという。

ビリビリ社の時間外取引株価の推移(出展:東方財富網)

売上高拡大の原動力となっているのは、ユーザーの増加だ。月間アクティブユーザー数(MAU)は、前年同期比30%増の1億1000万人に達し、うちモバイル端末からのMAUは同35%増の9620万人だった。デイリーアクティブユーザー(DAU)も同41%増の3320万人に達した。さらにコンテンツの拡充によって、有料会員数は同2倍以上の630万人となった。ビリビリ社の会長兼CEOである陳睿氏は、今後は有料会員の拡大に向け、入会ハードルを下げる可能性を示唆している。

コンテンツの拡充に関して、今四半期においては版権を購入して配信作品を増やすほか、共同運営や自社オリジナル作品の制作にも注力している。今年6月に行われた創立10周年イベントでは、中国の人気SF小説「三体」を原作としたオリジナルアニメ制作プロジェクトが発表された。制作の段階から作品に携わることで、コスト管理やIPの育成がしやすくなるという。

第2四半期の売上高のうち、最も大きな割合を占めたゲーム事業は、前年同期比16%増の9億2000万元(約138億円)であった。人気ゲーム「Fate/Grand Order」に加え、今四半期から独占配信している「重装戦姫(Final Gear)」、「囚われのパルマ」が成長を後押しした。また、中国のHypergryphが開発したアプリゲーム「明日方舟(Arknights)」の共同運営によって、今四半期に数百万人という新規ユーザーを生んだという。

ゲーム事業以外の売上高は前年同期比で162%増加し、全体の40%を占めた。特にライブ配信・付加価値サービスは成長著しく、同175%増の3億3000万元(約49億5000万円)となった。広告事業の売上高は同75%増の1億7000万元(約25億5000万円)であった。 Eコマース・その他事業は同489%増の1億2000万元(約18億円)と大幅に拡大した。

売上高が伸びている以上に売上原価が上昇しており、前年同期比66%増の12億8590万元(約192億8850万円)となった。このほか、ビリビリ社は今年7月に、動画制作・投稿者のマネジメント会社である「超電文化(Hyperz)」の過半数の株式を取得することで同社と合意し、両社がオンラインとオフラインの融合や動画制作・投稿者関連ビジネスの展開で提携すると発表している。
(翻訳・桃紅柳緑)

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