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日本にも進出している、中国発のアートトイブランド「POP MART(ポップマート、泡泡瑪特)」が9月26日、北京市の朝陽公園に建設した同社初の都市型テーマパーク「POP LAND(ポップランド、泡泡瑪特城市楽園)」のプレオープンを実施した。POP LANDは中国初のアートトイのIP(知的財産)を活用したテーマパークで、敷地面積は約4万平方メートル。上海ディズニーランドの390万平方メートル(計画当初は116万平方メートル)、ユニバーサル・スタジオ北京の400万平方メートルに比べればかなりこぢんまりとしている。
POP LANDに大型の遊具はなく、輪投げや玉入れなど簡単な小型遊具がメインとなっている。しかし、POP MARTの熱烈なファンにとって、テーマパークのショップで売られている限定グッズや限定の「盲盒(ブラインドボックス)」は魅力的だ。ある来園者は限定グッズを4000元(約8万円)以上購入したという。
POP MARTはこのところ業績の伸びが鈍化している。ブラインドボックスやアートトイの販売にとどまらず、保有するIPの価値を最大化し、多様な収益モデルの構築を急ぐ必要がある。同社が業績の伸びを回復させる過程で重要になるのは、海外出店の加速やモバイルゲームの開発、そしてテーマパークだろう。
しかし現在のところ、POP MARTのテーマパークPOP LANDは、規模も勢いもディズニーランドやユニバーサル・スタジオなどの成熟したテーマパークに遠く及ばない。しかも、同社のIPにはストーリー性が欠けている。どれほどの影響力が作れるかは未知数だ。
*2023年9月22日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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