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中国スマートフォン・IoT機器大手シャオミ(Xiaomi、小米集団)が独自開発の新OSを発表する。
シャオミの雷軍CEOは17日、自身のSNS公式アカウントを通じて同社の新しいOS「Xiaomi HyperOS(小米澎湃OS)」が本格デビューを控えていると明かした。新OSはスマートフォンの最新フラッグシップ機種「Xiaomi 14」シリーズに初搭載され、今後は徐々に現行のモバイルOS「MIUI」から切り替わっていくという。
Xiaomi HyperOSが搭載されるのはスマートフォンだけではない。雷CEOは同OSが「人、クルマ、家をめぐるエコシステム全体」のシームレス化に向けて重要な役割を果たすと強調した。
Xiaomi HyperOSはAndroidとシャオミが独自に開発したIoT用組み込みソフトウェアプラットフォームVelaをベースに、基盤アーキテクチャーを根本的に書き換えたものだ。
シャオミはスマートフォン以外にも、スマートカーを含む200以上のカテゴリに及ぶスマートエコシステムを有する。同社は一つのシステムアーキテクチャーでエコシステム全体のデバイスやアプリを一括してサポートすることを目指してきたが、新OSの登場で「人、クルマ、家をめぐるエコシステム」を完全統合できると雷CEOは説明している。
シャオミが開発中のスマートカーには、OS、アプリ、スマートフォン、IoTデバイスなどがエコシステムとして統合されているという独自の強みがある。
スマートカーはもはや単なる移動手段ではなく、将来的には最も大きなモバイル端末、また「サードプレイス」になると多くの人が考えている。現在、世界で最も広く使われているモバイル端末であるスマートフォンがさまざまなスマートデバイスと連携しているのと同様、スマートカーも将来的に他の製品とシームレスにつながるということだ。
スマートカーのコネクティビティは、複数の自動車メーカーが目指しているところだ。新興EVメーカー蔚来汽車(NIO)は「スマートEVのためにつくったモバイルインターネットの新体験」という売りでスマートフォンをリリースした。米テスラはユーザーにサービスする人型ロボットを開発中だ。
Xiaomi HyperOSはリリース後、スマートフォン、IoT家電、ウェアラブルデバイス、スマートカーなど多くの製品を結び合わせ、ユーザーの日常生活全体をサポートする。量産車に搭載されれば、シャオミにとって新エネルギー車市場で戦うための独自の武器となるだろう。
(翻訳・山下にか)
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