O2Oプラットフォーム大手「美団(MEITUAN)」が人材サービスに乗り出す、エコシステムの拡大へ

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複数の情報源によると、O2Oプラットフォーム大手「美団(MEITUAN)」は社内で求人プラットフォームをインキュベーションしているという。担当者は店舗事業部総裁の張川氏をトップとするチームで、当該チームもこのことをほぼ認めている。

美団が開発しているのは、「饅頭直聘」という雇用者と求職者を直接つなげるサービスだ。関係者によると、現在内部テストを行っているという。サービスのターゲットは外食、ホテル、エステ、レジャー、フィットネス、ブライダルなど生活サービスだ。サービス開始後、求職者は美団のサイト、「大衆点評(Dianping.com)」のアプリ、SNSアプリWechat内の饅頭直聘ミニプログラムから求人情報を確認できる。

消息筋によると、饅頭直聘は「ブルーカラー向け」だという。現時点では、美団に登録している店舗のために、ホテルのスタッフや調理師、ジムトレーナーなど、現場労働者の募集を行う。今後全業種向けの求人プラットフォームになる可能性もある。

ブルーカラー層は人の入れ替わりが激しく、労働力の需要が多いという特徴を持つ。すでに複数のブルーカラー層求人サービスがあり、ビジネスモデルは完成されている。美団の強みは、大量の店舗を顧客として抱え、トラフィックが多いことだ。自身のプラットフォームで店舗と求職者をつなぐだけでよいため、コストをほとんどかけなくてよい。美団がどのように手数料を徴収するかはまだ不明だが、同社の新たな収益源となる可能性は高い。

美団と提携している中小事業者は、常に求人情報を出しているものの、一回あたりの募集人数が少ないため、専門の転職エージェントを利用するにはコストが高すぎる。また、中小の人材紹介会社はサービス品質のばらつきが大きいという課題がある。そのため、中小事業者が使えるチャネルは少なく、求人は非常に難しい状況だ。その点、美団の求人サービスは、事業者に情報公開の場を提供するだけでなく、既存の協力関係があるため、信頼度が高い。

美団は昨年から、事業者向けの業務を拡大してきた。当初の団体購入クーポンの販売代行、出前サービスから、サプライチェーンの川上と川下をつなぐビジネスツールやSaaS(サービスとしてのソフトウェア)の展開、そして求人に乗り出すのは、ある意味自然な流れだ。

昨年9月に上場を果たす前、美団のある従業員が36krにこう語った。「今後のビジョンはこうだ。新店舗を出すにあたり、出店場所の選定、業務開始、原材料の仕入れ、決済に至るまで、すべて美団のエコシステム内で完遂できるようにする」こうしたエコシステムを構築するために、美団は「人」をターゲットに絞ったサービスを見逃すことはないだろう。

美団が取り組んできたのは、中国のインターネット業界でもっとも苦労が多い事業で、ハイテクの支えがあるわけではなく、特定分野に絞った専門性の高い業務でもない。しかし、食と娯楽という利用頻度の高いサービスを提供しているがゆえに、膨大なトラフィックを獲得したのだ。これは美団の最大な強みでもある。
(翻訳:小六)

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