中国Z世代の「独身の日」消費、体験型サービスが急増

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中国のSNSアプリ「Soul」はこのほど、1995年から2009年に生まれた「Z世代」のネット通販セール「双11(ダブルイレブン、独身の日)」の消費行動を調べた報告書を発表した。有効回答は1757人。調査対象のZ世代のうち、今年の「双11」に参加した人は9割に迫り、予算額が昨年を上回った人は3割を超えた。自分を大切にするとされるZ世代の若者層は体験型経済の急速な拡大をもたらし、宿泊、旅行、健康診断、ヘルスケアサービスなどの需要が高まっていることも判明した。
 
今年の「双11」の若者による消費は、日用品、化粧品、衣類・靴・カバンなどに引き続き根強い需要があったほか、体験型サービスへの関心が大きな高まりを見せた。ホテルや旅行などの体験型サービスや健康診断、ヘルスケアなどのサービスを購入するかもしれないという人は半数近くに上り、消費額を昨年より増やしたという人も2割いた。今年の大型販促活動でホテルや旅行などのサービスを購入したという人は「95後(1995~99年生まれ)」世代の6割近く、同類サービスを昨年より多く購入したという人は「00後(2000年代生まれ)」の23.8%を占めた。
 
今年の調査では「双11」に参加したという人が88.1%に上り、21年調査の81.3%を上回った。昨年から予算を増やしたという人は35.6%、同じという人は36.4%だった。今年の「双11」で消費予算の基準を決めているという人は78.9%、「予算は決めずに気ままに消費する」という人は21.1%だった。
 
若者の参加が多かった販促イベントプラットフォームのトップ3は「淘宝/天猫(タオバオ/Tモール)」「京東(JDドットコム)」「抖音(ドウイン)」だった。Z世代の間でも「淘宝/天猫」は主力プラットフォームで、「95後」世代は「京東」と「抖音」、「00後」世代は「拼多多(Pinduoduo)」を好む傾向が見られた。プラットフォーム選択に影響する要因としては「販促の幅が大きく、最もお得感がある」(38.9%)、「返品・交換や払い戻しの手続きが便利である」(37.7%)、「品ぞろえが豊富でまとめて注文しやすい」(32.6%)、「品質が保証されている」(31.9%)などの回答が多かった。
 
ライブコマースを通じた購入は若者のオンライン消費の主要な形式になっている。メーカー自営のライブコマースが伸びる動きも見られ、この方式で「双11」に参加するという人の割合は30.7%で、トップインフルエンサーのライブコマースを通じて購入するという人の割合12.2%を大きく上回っている。(新華社北京)

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