中国の医療用材料メーカー、産学官連携で開発強化 体外診断などに活用

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中国の医療用材料メーカー、産学官連携で開発強化 体外診断などに活用

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医療消耗品と医療用高分子材料を手がける「固源塑胶制品(GuYuan Plastic Products)」がプレシリーズAで晟隆創投から数千万元(数億~十数億円)を調達した。資金は医療用新材料の研究開発と市場開拓に充てられる。

2005年に設立された同社は、医療消耗品と医療用高分子材料の技術プラットフォーム構築に注力してきた。これまでに精密金型の設計と製造、医療消耗品と医療機器用中核部品の生産、医療用高分子材料の開発などに関する技術を蓄積し、製品は体外診断、DNAシーケンス、生命維持などに活用されている。顧客として医療機器の邁瑞医療(Mindray)、新産業生物(Snibe)、亜輝龍(YHLO)、華大基因(BGI)などを抱えているという。

同社は今年1月、新たに医療用材料事業部門を立ち上げた。チームは主に四川大学高分子材料学科出身の専門家で構成され、産業チェーンの川上に当たる医療用材料でゼロからの技術開発に成功した。開発された材料は造影剤高圧注入デバイスの分野で、顧客の生産円滑化と材料コストの削減を後押ししている。

また、製品カテゴリーも広げている。今年は96穴ディープウェルプレートの量産と納品を実現したほか、マイクロ流体デバイスや造影用カテーテルなどのインターベンション系消耗品も顧客による検証段階に入った。9月には専門家の大学教授を迎えており、産学官連携を通じて医療用材料の取り扱いと製品カテゴリーを拡大する計画だ。ここ数年は東南アジア、アフリカ、南米などに進出しており、ブランドの国際化とグローバル化戦略を進めている。

今回出資した晟隆創投のマネージングパートナーを務める馮騫氏は「固源塑胶制品は医療消耗品と医療機器用部品の製造分野において長い経験と豊富な技術の蓄積があり、川下のトップ企業と提携して中心的なサプライヤーとなっている。同社は産業チェーンの垂直方向への拡大を図って材料事業部門を立ち上げ、四川大学など大学の科学研究力を生かしながら、中核原材料の研究開発において大きな飛躍を遂げ、自社の強みを強化してきた」と話している。

(翻訳・大谷晶洋)

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