ミシュラン、上海工場増改築の第2期工期着工 生産能力950万本に

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ミシュラン、上海工場増改築の第2期工期着工 生産能力950万本に

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中国上海市でこのほど、フランスのタイヤ大手ミシュランの上海工場増改築プロジェクト第2期が着工した。プロジェクト第1段階の工事面積は7万平方メートル超で、2026年末までの完成を見込む。完成後、同工場の乗用車用高性能ラジアルタイヤの生産能力は、年間850万本から950万本に拡大する見通しだ。
 
定礎式に出席したフロラン・メネゴー最高経営責任者(CEO)は、中国はわが社にとって重要な市場の一つで、無限のチャンスと潜在力を秘めていると述べた。中国が質の高い発展に向かう中、モビリティー業界と消費者のグリーン(環境配慮型)でスマートな製品に対する需要は高まりつつあり、こうした要素も中国でのさらなる事業展開に多くのチャンスを生み出していると指摘。上海工場は中国における重要なタイヤ生産拠点として、「全てを持続可能に」というグループのビジョンを終始一貫して実践してきたとし、増改築プロジェクトが順調に進展するにつれ、上海工場が今後もより多くの高品質で高性能な商品の提供により、中国消費者の需要を満たしていくと確信していると語った。
 
01年に設立した上海工場は、ミシュランが中国に展開する2カ所のタイヤ工場の一つで、華東地域唯一の生産拠点でもある。21年、グリーンでスマートな製造の水準をさらに引き上げ、省エネで環境にやさしい高性能なラジアルタイヤの市場供給を増やすため、増改築プロジェクトを始動した。第1期プロジェクトは同年3月にスタートし、既存のラジアルタイヤ生産ラインの技術改造、予備部品・金型倉庫の新設、自動保管装置の導入、既存生産ラインの物流システムのグレードアップ、作業場配置の改善、半製品・完成品の回転効率の引き上げを行った。設備の購入や改造により、製造工程の課題も解消された。第1期プロジェクトはすでに完了して検収にも合格し、工場の生産能力は700万本から850万本に拡大した。第2期は第1期をベースに、乗用車用の高性能で付加価値の高いラジアルタイヤの生産能力を段階的に増やし、高効率でクリーン、かつ柔軟な生産も目指す。(新華社上海)

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