アリババが創業20周年の節目に価値観など刷新、「102年続く会社」目指す

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中国IT大手のアリババグループは先月10日に開催した創業20周年の祝賀会で、新たな価値観(コアバリュー)を発表した。

中国のインターネット企業の中でも、アリババは特に使命やビジョン、価値観を重視しており、この点で他社とは一線を画している。

同社にとって、価値観は常に内部統制において最も重要なタスクであり、年度末の人事考課でも評価のウエイト配分は業績と価値観が半々となっている。過去には平社員からCEOクラスの幹部まで、価値観で定められた基準に抵触したことで会社を去った事例もある。価値観を過度に重視する文化が世論の反発を招いたこともあったが、同社は価値観を主張する姿勢を崩していない。こうした文化を尊敬し、見習う企業も出てきている。

前会長の馬雲(ジャック・マー)氏はかつて、アリババが下す全ての重大な決定は金銭ではなく、価値観と関係していると説明している。同社は今回の刷新にあたり、企業の使命は変更せず、ビジョンと価値観を一部調整した。同社が発表した新たな使命、ビジョン、価値観は次の通り。

▽新使命
あらゆるビジネスの可能性を広げる力になる。

▽新ビジョン
規模や力ではなく、102年続く優れた企業になることを追求する。
2036年までに20億人の消費者にサービスを提供し、1億人の雇用を創出し、中小企業1000社の利益に寄与することを目指す。

▽新価値観
第一に顧客、第二に従業員、第三に株主
信頼が全てをシンプルにする
唯一変わらないのは変化すること
今日の最高のパフォーマンスが明日の最低要件になる
今でなければいつ?私でなければ誰が?
真面目に暮らし、楽しく働く

2001年、ジャック・マー氏はアリババの創業メンバーらと共に「情熱、革新、教える側も学ぶ側も共に成長、オープン、シンプル、チームワーク、専念、品質、顧客第一」という9つの価値観を打ち出し、これらを中国古典に登場する必殺技「独狐九剣」と呼んだ。その後、同社は9つの価値観を6つに集約し、同じく中国古典に出てくる必殺技にちなんで「六脈神剣」と名付け、今回更新されるまで受け継いできた。
(翻訳・池田晃子)

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