中国春節、約90億人の大移動 交通機関に新サービスも

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中国交通運輸部は、春節(旧正月)の特別輸送態勢「春運」期間(1月26日~3月5日)に旅行や帰省のために移動する人が過去最多の約90億人に上ると予測している。新たなサービスが生まれ、インフラ設備の更新や高度化が続く中でも、故郷でのだんらんに寄せる人々の思いは変わらない。

旅行は「硬科技」(ハード&コア・テクノロジー)とサービスによってさらに簡便、快適になった。北京と河北省張家口を結ぶ京張高速鉄道の一部の駅では、愛らしいサービスロボットが行き来している。ロボットは駅構内の案内や列車時刻の検索に加え、大型の手荷物を運搬することもでき、乗客のさまざまなニーズに応える。湖北省武漢の漢口駅では待合室に「スマートアイランド」が設置され、乗客はスマートフォンの充電、鉄道や航空便の情報確認、搭乗手続きをしている。1月27日には同駅2階でコンサートが開かれ、足を止めて聴き入る人もいた。

中国南方航空は20以上の路線で春節をテーマにしたフライトを運航。機内に年越しムードあふれる装飾を施し、機内食にも新たな年への願いを込めている。吉林省の長春駅では高齢者や障害者、乳幼児、妊婦などにステッカーを発行し、空港や駅などの交通機関で継続的な配慮やサポートが受けられるようにしている。

サイレント車両

鉄道の乗客にはニーズに応じた選択肢がある。春運期間中、福建省アモイから北京、上海、南京などに向かう高速鉄道の一部は子どもが保護者と共にゲームに参加し、備え付けのおもちゃで遊んだり、本を読んだりできるキッズルームを備える。子ども連れで乗車することが多い上海在住の孫さんは、乗車時間が長いと子どもがぐずり、周囲に気兼ねすることもあると話し、「子ども同士で集まって遊べれば、大人のプレッシャーも軽減される」と喜んでいた。

静かな旅を楽しみたい人は「サイレント車両」を選ぶこともできる。乗務員が各乗客に目的地への到着を知らせるほか、アイマスクやイヤホンなども用意されている。動車組(動力分散式列車)のサイレント車両は1月20日に35本増便されて計72本となり、北京-上海、北京-広州など多くの高速鉄道路線に広がっている。首都経済貿易大学都市経済・公共管理学院の趙秀池教授は、鉄道部門が革新的なサービスを提供するための有益な探求、試みで、多彩なニーズに応えようとする重要な措置だと指摘した。

マイカー旅行の注目度も高い。春運期間中、高速道路・国道・省道(幹線道路)の利用者は延べ約72億人と見込まれている。多くのサービスエリアで仮設のトイレや充電設備、駐車場を増設し、充実したサービスを提供している。国家電網傘下の武漢供電に属する充電・バッテリー交換施設管理企業のチーフエンジニア、張婷さんによると、新エネルギー車でマイカー旅行をする人が急増しているという。充電と走行距離に関する不安がインフラの改善によって解消されつつあり、環境に配慮した低炭素型の旅がますます多くの人の選択肢になり始めている。(新華社北京)

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