中国発「Temu」、23年は米国での広告費に30億ドルの投入か。わずか1年余りで世界トップのショッピングアプリに

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

EXCITEのRSSに登録大企業注目記事

中国発「Temu」、23年は米国での広告費に30億ドルの投入か。わずか1年余りで世界トップのショッピングアプリに

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国発の越境電子商取引(EC)アプリ「Temu(ティームー)」は現在、強力なマーケティング戦略により、米国EC市場でのシェア拡大を図っている。

米調査会社Bernsteinは、Temuは2023年、米国でのマーケティングに約30億ドル(約4500億円)を支出したと推定する。また、米金融大手ゴールドマン・サックスの分析によると、米メタのFacebookやInstagramへの広告出稿費だけでも約12億ドル(約1800億円)に上ったとみられる。Temuが投入した広告費は、地元米国のアマゾンやターゲット、ウォルマートなどのECプラットフォームに並ぶ規模となっている。

低所得者層を狙う中国発格安EC「Temu」、アマゾンでもSHEINでもない真の競合とは

巨額の広告支出により、22年9月に設立したばかりのTemuがユーザー数は爆発的に増加した。米調査会社data.aiが発表した23年の世界のショッピングアプリに関するリポートによると、Temuはダウンロード数でアマゾンを抜き、2位に浮上した。

Temuは広告やキャンペーンで大量のアクセスを獲得したが、実際の売上高につなげるという点ではアマゾンに及ばない。ウェブサイト分析のSimilarWebがまとめた23年11月のデータでは、Temuのアクセス数のうち実際の取引につながった割合は、わずか4.5%にとどまった。一方、アマゾンは56%と高い水準に達した。

日本進出4カ月、中国発格安EC「Temu」がDL数400万超 メルカリやSHEINを上回る

*2024年2月6日のレート(1ドル=約149円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録