米テスラ、中国にデータセンター設立か 自動運転システム「FSD」開発にはずみ

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

EXCITEのRSSに登録大企業注目記事

米テスラ、中国にデータセンター設立か 自動運転システム「FSD」開発にはずみ

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

米テスラは、同社の自動運転システム「フルセルフドライビング(FSD)」の開発強化や中国導入をめぐり、中国国内の走行データを活用し、また収集・処理とアルゴリズム訓練向けのデータセンターを設立する計画だという。ロイター通信が5月17日に報じた。

イーロン・マスクCEOは4月下旬に訪中した際、中国政府に対し、中国国内を走るテスラ車の自動運転データの国外転送を承認するよう求めたと報道されていた。

関係者によると、テスラは現在、中国データセンター向けのGPU(画像処理半導体)の調達について、米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)と協議しているという。しかし、NVIDIAは米政府による対中輸出規制の対象となっており、これがデータセンター設立計画の足かせとなる可能性がある。

米NVIDIA半導体輸出規制、GPT-4追う中国生成AI技術にも打撃

自動車メーカー各社は現在、自動運転機能の開発に最も力を注いでいる。テスラはこの分野の先行者だが、ここ数年は中国の競合メーカーの製品も性能が高まっており、FSDがテスラに残された数少ない強みだと見る向きも多い。

中国に自動運転開発用のデータセンターを置き、中国の膨大な走行データを活用すれば、現地の複雑な交通状況により適応しやすくなる。FSDの自動運転アルゴリズムのトレーニングも加速するだろう。

米テスラ、中国で自動運転タクシーの試験運用か マスク氏訪中で可能性高まる

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録