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中国電子商取引(EC)最大手のアリババグループはこのほど、高級ブランド世界最大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(以下、LVMH)と更なる提携を拡大していくと発表した。
両社は今後5年間、アリババクラウドの大規模言語モデル「Qwen」や最新の生成AI機能などのコアテクノロジーを活用し、ECプラットフォーム「天猫(Tmall)」を通じて、中国を含む世界中のLVMHの顧客により優れたサービスと体験を提供していくという。
経済の停滞や価値観の変化などの要因で、中国では消費スタイルが変化しつつある。かつて日本でも見受けられた「爆買い」は今やナンセンスになっている。特に若者の間では、「理性的消費」がトレンドとなり、自分の身の丈に合う消費を選ぶ人が増えている。
そうした中で、高級ブランド各社が中国へのアプローチに注力している。オンライン販売を高める一環として、LVMHは今回アリババとの提携をさらに強めたと見られる。
アリババは現在、競合他社の格安EC「Temu」を展開するPDDグループに時価総額を追い越され、逆風に立ち向かっている。さらに、巨大なショート動画プラットフォームをベースに急成長するバイトダンスのEC事業「抖音電商(Douyin EC)」の台頭などによりEC業界では競争が激化している。
(36Kr Japan編集部)
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