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中国証券監督管理委員会(CSRC)は6月17日、自動運転ユニコーンの「Momenta Global(モメンタ・グローバル)」 が本土外(域外)で新規株式公開(IPO)することを承認したと発表した。モメンタは、米国のナスダック取引所またはニューヨーク取引に上場する方針だという。
5月には、モメンタが米国でのIPOに向けて手続きを開始しており、IPOによって2億~3億ドル(約320億~480億円)を調達する計画で、早ければ年内にも米国で上場する見込みだと報じられていた。
モメンタは2016年に設立され、データ駆動型の人工知能(AI)を強みに自動運転レベル2(部分運転自動化)とレベル4(高度運転自動化)の2本柱で事業を展開してきた。レベル2の量産型自動運転ソリューション「Mpilot」はすでに大手自動車メーカーの量産車に搭載されており、大量のデータが自動運転アルゴリズムの訓練に活用されている。レベル4の自動運転ソリューション「MSD」は、自動運転タクシー(ロボタクシー)などにも搭載される。
これまでに、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスなどの大手投資会社だけでなく、中国IT大手テンセントや独自動車部品大手ボッシュ(Bosch)のほか、トヨタ自動車や上海汽車集団(SAIC)、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独メルセデス・ベンツなど大手自動車メーカーの出資を受けている。これら自動車メーカーはモメンタの重要顧客となっており、25年には同社の自動運転ソリューションがメルセデス・ベンツの車両に搭載される可能性があるという。
曹旭東・最高経営責任者(CEO)によると、モメンタはすでに世界トップ10に入る自動車メーカーの半数と提携し、中国やドイツ、日本、米国などの市場をカバーしているという。
*1ドル=約160円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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