中国ラッキンコーヒー、売上高は過去最高も価格競争で損失膨らむ 24年4~6月期

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中国コーヒーチェーン大手「瑞幸咖啡(luckin coffee、ラッキンコーヒー)」は7月30日、2024年4~6月期決算を発表した。

売上高は前年同期比35.5%増の84億300万元(約1800億円)で、四半期売上高としては過去最高となった。純利益は13%減の8億7110万元(約180億円)だった。1〜6月の売上高は前年同期比38%増の146億8100万元(約3100億円)に達した。

新規出店数は1371店で、6月末時点の店舗総数は1万9961店となった。内訳は、直営店が1万3056店、フランチャイズ店が6905店。7月18日には、北京市内に2万店舗目をオープンしている。

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ラッキンコーヒーは中国で最も店舗数の多いコーヒーチェーンではあるが、それでも厳しい競争に直面している。新興の「庫迪咖啡(Cotti Coffee)」が、コーヒー1杯を10元(約210円)足らずという低価格で提供し始めたのをきっかけに、これまで高価格帯を維持していた米スターバックスやカナダ発のティム・ホートンズといった業界大手も価格競争に巻き込まれていった。もちろん、ラッキンコーヒーも例外ではなかった。

価格競争に参戦したことで、ラッキンコーヒーの売上高は増加したが、利益は増えず損失が膨らむ結果となっている。24年1~3月期の決算は、売上高が前年同期比41.5%増の62億7800万元(約1300億円)と大きく伸びたものの、純損益は前年同期の5億6480万元(約120億円)の黒字から8320万元(約17億円)の赤字に転落した。

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*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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