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中国の人工知能(AI)研究をリードする李開復(カイフー・リー)氏が立ち上げたAIスタートアップ「零一万物(01.AI)」が、新たに数億ドル(数百億円超)を調達したことが分かった。関係者によると、出資者は国際的な戦略投資家や東南アジアの金融グループなどだという。8月7日現在、零一万物はこの件についてコメントしていない。
零一万物は2023年5月に設立された。創業者の李開復氏はマイクロソフトのグローバル副総裁などを歴任した人物で、現在はベンチャーキャピタル「創新工場(Sinovation Ventures)」の会長を兼務している。同社の中心メンバーにはマイクロソフトやグーグル、IBM、百度(バイドゥ)などの出身者がそろう。
消費者向けプロダクトに関して、零一万物はまず海外でプロダクトを先行公開して初期検証を行い、中国国内向けのプロダクトを発表するというプロセスを踏んでいる。
海外向けに公開したAIツール「PopAi」は、サービス開始9カ月で利用者数が1000万人近くに達したという。続いて、24年5月に国内向けのAIツール「万知(Wanzhi)」を発表した。現在も数種類の消費者向けプロダクトを海外で検証しており、年内には国内向けプロダクトの提供を開始する計画だという。
法人向けでは、独自の大規模言語モデル(LLM)をオープンソースで公開し、1年間にわたってフィードバックを検証した。続いて、24年には同社初となるクローズドソースのLLM「Yi-Large」を発表し、法人向けに提供している。顧客には、フォーチュン・グローバル500に名を連ねる大手企業も多い。
中国ではLLMの開発を手がけるAIスタートアップが次々と登場している。なかでも、零一万物、智譜AI(Zhipu AI)、百川智能(Baichuan Intelligent)、MiniMax、月之暗面(Moonshot AI)、階躍星辰(StepFun)の6社はここ1、2年で巨額の資金を調達し、いずれも評価額200億元(約4200億円)前後のユニコーン企業となっている。
*1元=約21円、1ドル=約147円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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